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♡この道しかなかった

私が起業して、今の仕事を初めてもう10年以上が経ちました。
この間、ご多分に漏れず、山あり谷あり(本当は谷ばかり!?)だったわけですが、今、自分の道のりを振り返ってみても、この道しかなかったなと思います。もちろん、もっとお金持ちになる道とか有名になる道とかはあったのかもしれませんが、私はそういうことに興味がなかったので。
私が今、「この道しかなかった」と言い切れるのは、ある時期に徹底的に、「自分にとって本当に大事なことは何なのか?」「何が嫌いで何が好きなのか?」とか、人生の意味みたいなものを突き詰めたからかなと思います。


私の仕事遍歴というか、やりたいこと探しは自分の内なる旅、心の旅でもありました。


子どもの頃の私の夢はピアニスト。引っ込み思案だった私が、初めて親に自分から「ピアノを習いたい」と言ったのです。それからは毎日、本当に何時間もピアノを弾いて過ごしました。学校が終わって帰ってくると、まっすぐピアノの前に座る。それは私だけの世界に浸る大切な時間だったのかもしれません。それなりに上手でもあったので、学校の音楽の時間とか合唱発表会などではピアノ伴奏を担当させてもらったり。
そのまま音大に行き、ピアニストになる!と自分では思っていました。
でも高校2年の頃に、当時ついていた先生に「それだけ弾ければどこの音大にも入れるけど、でもあなたはプロになれる人じゃ無いわよ」と言われたのです。この言葉は今でも覚えているほど、高校生の私にはショックで、しばらく鬱状態になってしまうほどでした。私にとっては初めての挫折。


しかし、もう高2なので、いつまでも鬱々しているわけにもいきません。いや、鬱々していたんですが、進路は決めなくてはなりません。音大を諦めるからといって、そのまま就職というのは考えられなかったので、どこかの大学には行こう。幸いにして私は学校の成績も良かったので、今からでも何とかなるだろう。でも理系はまったくダメだったので、大学行くなら文系。もはや消去法です笑。でも国文にも英文にも史学にもピンと来ない。それまで音大以外の可能性というか、ピアノのことしか考えていなかったので、当然といえば当然だけど、自分が他に何に興味があるのかわからない。


そんな時に高校の図書館で一冊の本に出会います。それは小此木先生が書かれた「ピーターパンシンドローム」という心理学の本です。それがね、その時の私にはとっても面白かったのです笑。「これだ!大学ではこれを勉強しよう!」今考えれば、これが最初の「お導き」だったのでしょうね。
意外と単純な私は心理学科専攻を目指して、受験勉強を開始。当時は今と違って、心理学科がある大学は少なかったのですが、めでたく第1志望に合格。


そして大学に入ったものの、私の心はすっかり晴れたわけではなく、やっぱりどこか鬱々としていました。もちろん勉強は面白かったし、サークル活動もしたりしたけど、だからといって、ピアノ以外に好きなことや、やりたいことが見つけられたわけではありませんでした。

私のところには時々、大学生が「やりたいことが見つからない」と相談に来られることがありますが、自分の経験からも「そんな若いうちからやりたいことなんて見つからないよー。大丈夫だよ。これから見つけていけばいいから」とまず伝えています。

さて大学時代を通して、結局やりたいことが見つけられなかった私は、とりあえず普通に就職活動を開始。ある会社に就職しましたが、そこは今でいうパワハラの巣窟。当時、そんな言葉はありませんでしたが、ブラック企業です。それこそ入社して3日とか一週間とかで辞めていく人がたくさんいました。が、私はそんなに簡単に辞めてはいけないと思っていたので、しばらく頑張ってしまって、結局メンタル不調に陥ってしまいました。
この時の経験からも「いや、それは逃げた方がいいでしょ」とクライアントさんにお伝えすることがありますが、そうすると「逃げてもいいって誰も教えてくれなかった」とよく仰られます。もちろん、その方の課題として、今の場所で向き合った方がいいこともありますが、メンタルがおかしくなっているなら「逃げる」も「休憩」もありだと思います。


そこから私の自分探しの旅が始まります。メンタル不調により、自分と向き合わざるを得なくなり、自分が今まで勉強してきた心理学を始め、様々な手法で自分を癒したり、向き合ったり、勉強したりしていく過程で、スピリチュアルという領域に出会い、そこで道が開けたように感じました。今までの自分の疑問が氷解したというか、自分の人生が一本の糸で繋がったというか、人生の意味が立ち上がってきたというか。そして私が最も興味のあること、最も貢献したいことは「人の心」という領域においてだということも。
ピアノを失ってからもう15年以上が経って、やっと辿り着いたのです!


そしてスピリチュアルな世界、エネルギーの世界を探求するということを始めました。その学びにいくら使ったのか、もうよく分かりません笑。でも結局、自分がお金や時間を最も使っている方向が、興味や才能、大事に思っていることの方向である可能性は高いのです。もちろん見栄とか、何かをごまかすとか、別の動機である可能性もあるので一概には言えませんが。
そしてやっぱり時間とお金と労力を使った、つまりエネルギーを使った分だけ形になって、それが導かれるように自然に仕事になっていき、今に至ります。


私にとって仕事とは、誰かの役に立つことです。日本語だと「はたらく」と言いますが、「はたらく=傍(はた)を楽(らく)にする」
そして自分が最も役に立てるのは、自分の才能を活かしている時や自分らしくある時だと思うのですよね。最も貢献するためには、自分の才能を活かした方がいいし、何かを我慢していて自分らしくないとそれは誰も幸せではないからです。仕事というのは、愛から始まるものだし、誰かを幸せにするためにあること。そして私がもっとも役に立てるのがこの領域だったということでもあります。


おかげさまで私は今とても幸せに働かせて頂いているので、幸せに働く人を増やしたい!と思って、その方の才能を見つけるお手伝いとか形にするお手伝いや、昔の私のように幸せではない場所にいる方の癒しや気づきのお手伝いをさせて頂いています。
皆が幸せに生き、働くようになれば、世界はもっとHAPPYになるに違いありません。

今振り返ってみても、私にとって全てが必然だったように、あなたにも必然なことが起きていると思います。その中からあなたにとって本当に価値ある仕事、あなたがあなたらしく幸せに貢献できる仕事や働き方が見つけられますように。あなたやあなたの人生そのものが誰かにとってのギフトになるはずです。
必要なら私にお手伝いさせて下さいね。

#この仕事を選んだわけ


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