「キングオブコントの会」松本人志コントの神髄を見た
6月12日「キングオブコントの会」で民放20年ぶりでの
松本人志のコントが2本放送された。
放送前から、話題になっていて、ダウンタウンフリークとしては
気になっていた番組だった。
結果からいうと「やっぱり面白いよ」
これだけです。1本ずつ見た感想を書いてみたいと思います。
「おめでとう」
女子会4人で始まった「おめでとう!」と楽しげに談笑し合うシーンから
始まるコント。
松本さん演じる女性が回していくことになるが
最初からまずハイテンションで「おめでとう!」と連呼しまくる。
「いつぐらいからおめでたいと思ってた?」
など、ここらへんがまず松本ワールドへの入り口 笑
誰に送るかわからないプレゼントだったり、ケーキの登場。
次第に周りの女子3人の頭の中に「?」が浮かんでくるが
目の前のテンションに言い出せないでいるあたり
この狂気じみている人目の前にすると、?が浮かんでも合わせて
しまう、人の性をうまく表現している。
物語は、謎の会社のNo1の男秋山竜次だったり、
マリモ寿司をもってくる男、謎のお祝い余興の業者
最後に日村演じる(布施明の世界観?」が、めでたい歌を披露する。
謎がどんどんオンされていく中で、一人恍惚な表情を浮かべる
松本さん。
ここまで行けば、もう成功だったが、最後が秀逸。
パーティーが終わり、出演者が疲れ切って眠りについている中
松本さんが暗闇の中で、結婚式や誕生日やあらゆるお祝いメッセージVを
つなぎあわせた映像を見ているシーン。
ここで彼女の抱えている闇の部分が
視聴者へ想像されていき、一つのコントの深みがでるという構成。
いやー少し前にごっつで「ガチャピン、ムック」のコント見たけど
最後に生き埋めにする落ちとなんだか似てるなと思い
僕たちの好きな世界観を表現してくれてると嬉しくなった。
「管理人」
ワンシチュエーションのコント。
管理人がお土産を住人の女性に、玄関の前で渡すだけの内容。
管理人にこの女性を何とかしようという気持ちがあるとは
思えず、単純に善意で明太子のお土産をもってきているのに
女性は扉をあけるとはいいつつ、毎回扉を閉めたまま
部屋から出てこない。
コント後のトークで話ででていたが
設定だけ決めて、やりとりはほぼアドリブには驚いた。
「チェーンあけますから」→「閉める」→「ロックがかかる」
繰り返すとロックの音の間が以上に待ち遠しく
爆発力が高まるあたり、うれしくなる。
ひとくだりおわったら
サイドストーリーがあり、この女性がひそかに思っている
相手へ恋文?らしきものを書いている表現。
さらにいれてきたかーとまたうれしくなる。
2本見て、なんだかわからない世界観を
さも当たり前のように行う設定。
僕らが見てきたコントは、まさにこの世界。
この人は、やはり天才だ。
ビジュアルバムをもう一回見ようと思った夜だった。