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小説「暗殺」

あのショッキングな事件からもう2年も経とうとしている。
本屋でたまたま手に取ったこの本。
記憶に消えることはない出来事だったにも関わらず
何故か安倍首相の葬儀や、統一教会の関わりばかりが
ニュースで取り扱われていた2022年。
感情的にもなっていたのか、ある側面でしか報道されていなかったモヤモヤ感がこの小説によってピントがあってきた気がした。

銃の作成など細かい描写や、過去の出来事も綿密に取材されていると思うが
だからといって教科書的な説明ではなく、フィクションの名を借りて
しっかりとエンターテイメントをしている小説だった。

大きな教訓を学ばないといけない。
なぜこんなことが起きてしまったのか?
感情的になった後には、一つ一つを「?」を持ってみる姿勢が必要だ。

皇室、統一教会のことや、フィクサーの存在など
自分たちの生活とは遠い存在かと思っていたものを
身近に、そして未来への警笛をならした必読の本。

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