マネジメントになるなら、30代前半までがオススメの理由
タイトルの通りですが、可能であれば30代前半までにマネジメントを経験したほうが良いと思っています。特にビジネスサイドは、この傾向が強いと考えています。マネジメントに関する詳しい定義はここでは避けますが、主にチームを持ってメンバーの目標設計をし、目標達成に向けて導くとともに、人事評価を行うところまで想定しています。
よく「育成担当しました。」「プロジェクト管理をしました。」というのもレジュメにありますが、それもマネジメントへのステップとしては大事なものの、人事評価までやってこそのマネジメントであり、マネージャーだと思っています。
なぜか。それは人事評価が一番難しいマネージャーの仕事だから。評価とは良い場合もあれば、悪い場合もある。人によって感じ方も違う。コミュニケーションの腕を求められます。
では、なぜ30代前半までにマネジメント経験を積んだほうが良いのか。
理由はシンプルでマネジメント経験を積める機会が少なくなっていくからです。当たり前ですが早い人は20代半ばあたりからマネジメントに昇格して、失敗もしながらマネジメント能力を高めていきます。
例えば、スタートアップであれば組織の成長に応じて機会がまわってきますし、大手企業でもエースは海外含めての子会社に出向してマネジメントを経験しています。製造業の世界ではエースはだいたいは子会社のNo.2を若くして経験するので、あらゆる人事イシューを20代で経験したりします。しかも海外だとめちゃくちゃハードシングス。
また、若者が多い発展途上国だと上がいないので当たり前に20代からマネジメント職につきます。前職のレアジョブでもフィリピン側のマネジメント層は普通に20代、日本側は30代という構造でした。
マネジメントは拡張性の担保
エンジニアやデザイナー、マーケターなどのクリエイティビティーやスキルで勝負できる職種は、マネジメントなくとも拡張性を発揮できます。OSSコントリビューターや影響力のあるコピーライター等が代表的です。
一方、ビジネスサイドで勝負をする場合はマネジメントは拡張性担保に必須のスキルです。例えば営業部で優秀なチーム運営ができるかどうかはマネジメント能力が必要ですし、経営陣も優秀な幹部層をマネジメントできるかどうかが大事です。
マネジメントは自分ひとりでできることを認識した上で、仕事の幅をメンバーと一緒に広げていく上で必須のスキル・経験と言えます。
ちなみにスキルで勝負する人はどうなのか。ここは個人の趣向性の問題だと思っていて、ざっくりですが人よりも勉強し続けられる人であればマネジメントにいかなくっても良いと思っています。それで給与は上がり続けます。但し、常に労働市場に現れる優秀な若者と渡り合っていく覚悟だけは必要なので、その上での選択していく必要があると思います。
大企業でエースになれないなら上がいないスタートアップも選択肢に
新卒大企業ですが、大企業のエースはとんでもなく優秀です。戦略コンサルに転職した後にタバコを吸いながら(元スモーカー)、某バートナーから何であんないい会社辞めたの、優秀な人多いのにと聞かれたのですが、嫌味でもなんでもなくそうなんですよね。優秀かつ国家的な使命感に燃える人もたくさんいて良い職場です。
しかしながら、海外マーケットが主戦場になる中で日本人でマネジメントに上がれる機会がどんどん減っています。相当な実力がないと難しい。しかもだいたい入社3年で勝負はついています。できる人ってそれくらいで頭角を表すのはどの世界でも同じです。そしてエースは3年半のローテーションで更に上を目指せる部署、事業企画やプロダクト企画、海外子会社等に移っていきます。厳しい世界ですね。
そこからもれてしまったら…もちろん挽回の可能性はなくはないですが、スタートアップで挽回というのはどうでしょうか。成長企業ゆえに、(ぶっちゃけ)昇進の基準や競争は甘いことも多いです。僕もそんな感じで26歳でマネージャーに昇格しました。そして1年半くらいで降格もしましたw
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