小俣勇一

美容師です。マンションの一室の小さな空間ですが、一人一人のお客様の居心地の良さを大切に…

小俣勇一

美容師です。マンションの一室の小さな空間ですが、一人一人のお客様の居心地の良さを大切に営んでいます。

最近の記事

ことしも夏が終わる。

関東には結局台風が来なかった9月のはじめ。 太陽の熱と、熱くなったアスファルトのせいで、カリカリに焼かれたとおもえば、雨がこれでもかというくらい叩きつけるようにふった。 雨がふれば地面は冷えたけど、湿度は重たくまとわりつくようだった。 そういえば「地面師たち」はおもしろかった。 そんな夏がそろそろ終わりそうだ。

    • 「金継ぎ」を習った。

      2024年の夏も終わりに向かい台風に翻弄さらながら明日から気づけば9月。 遡ること8ヶ月前。 およそ半年かけて、初めての「金継ぎ」教室に通った。 半年といっても月に1回の全6回。 楽しかった半年間をかいつまんで写真と共に残しておこうと思う。 妻がアクセサリーを入れていた陶器の蓋と、黒い花瓶、そして大きな植木鉢。 この3つを直して使いたいなぁーと思っていたから、金継ぎの教室を探していた。 教えてもらった@kito_kittenをInstagramで見つけたけれど、初回の

      • 写真元年を終えて。

        今日、2024/6/25。 写真のワークショップに初めて参加してからちょうど1年が経った。 眠っていた重たい一眼レフのカメラを下取りにだして、見た目がなんとなく良くて、手になじみのいい軽いカメラを手に入れて、たくさん写真を撮った1年だった。 今RAWとjpegを合わせて、4TBに届かないくらいのデータがHDDにRAIDして保存してある。とりあえず2TB のHDDが4つもあるし、MacBookも買い替えたけど、それとなく妻に還元もしているので家庭内で平和に楽しく写真を撮るこ

        • 【カメラは、撮る人を写しているんだ。】を読んだら、映画みたいな小説みたいな本だった。

          まず、装丁に吸引力がある。めくるとツルツルの紙がてできて、次は少しボコボコした紙がでてくる。どんな中身なのか楽しみになる。 読み進めて感じたのは、本の厚さがあるわりに、軽さというか紙のやわらかさみたいなものが心地よくて、中身だけでなく外見も読み心地の良い本だった。 読みながら気になった言葉をメモしていたら、作中でカズトもそうしていた。 僕がメモしたのは以下のような感じだった。読んだ人によって響くポイントが違うのかもしれない。 そういえば、先日みた映画、PERFECT DA

        ことしも夏が終わる。

          子の心、親知らず。

          昨年古希を迎えた父は、小学校の少年サッカーチームのコーチをかれこれ25年近く続けている。 途中、母を看病して看取り、続いて祖母も看病して看取った。その時仕事も早めに引退している。それでも途切れ途切れになりながら少年サッカーとつながりはたもっていた。 実家には卒団していった子供達からの寄せ書きが置いてある。やや恐れられつつもそれなりに尊敬され、感謝をされているようだ。今はもう実際動いて指導はできないから顔役みたいなことをしていて肩書きは偉そうだった。 僕自身サッカーを観るこ

          子の心、親知らず。

          『こんなふうに生きていけたなら』

          PERFECT DAYS 日比谷でやっていた先行上映に仕事終わりにすべりこんで観てきた。 まさに「こんなふうに生きられたなら」と思った。 役所広司さん演じる平山の、 時間を経て身についたであろう無駄のなさ。整然としているさま。やわらかさと鋭さと厚み。 世界に対して限りなく明瞭な境界線をもちながら味わいとやさしさが顔をのぞかせる瞬間にぐっと惹きつけられる。 東京がこんなふうにみえることもうれしくなった。光や色はずっとそこにあるものを違うふうに魅せてくれるからすごい。

          『こんなふうに生きていけたなら』

          「いい写真は誰でも撮れる」に参加した。

          いい写真は誰でも撮れる。 6月の終わりの晴れた日、写真家の幡野広志さんのワークショップに参加した。気がつけば1ヶ月経とうとしてる。あっという間だった。参加した後すぐ書こう書こうと思っていたのに結局、今に至る。書くのをやめようとも思ったけど、大事な体験をしたからやっぱり振り返って書くことにした。 このワークショップはいい写真を撮るために大切なことを、たった1日もかからないで教わることができる。そして写真をどんどん撮りたくなる。 圧倒的にこれまでよりカメラを持ち歩いて、写真をた

          「いい写真は誰でも撮れる」に参加した。