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どこに帰ればいいんだろう?

こんにちは。中島です。
前回の記事は読んでいただけましたか?


あそこに書かれていた人たちというのは、
過去に切り離した気持ちが
いまだに自分の心に帰って来ていない人たちなんです。

『帰る場所を失ってしまった気持ち』が“オーラ”の端に漂っているのです。

人は、都合の悪い気持ちが心の中にあるとき、
それを自分の中から追い出します。

たとえば親から虐待を受けていると、
『恐怖』の他に、
当然、『怒り』や、親を『責める気持ち』も生まれます。

でも、こういう気持ちを持っていると、ますます親から虐待されてしまうので、
これらの気持ちが出てくるたびに、自分の中から追い出します。

虐待が日常的に繰り返されている場合、
そのたびに、『怒り』と『責める気持ち』を心の中から追い出します。

次第に、
自動的に追い出すプログラミングのようなものができて
自分で気づかぬうち(無意識のうちに?)に、
親に対するネガティブな気持ちを追い出すようになります。

あとに残るのは
『従順な気持ち』、『親の意向を気にする気持ち』、『おとなしい気持ち』等で、
自分が親に対して感じているのは、そのような気持ちだけなのだ、
と思うようになります。

すると困ったことに、
本人が感じられなくなった『怒り』と『責める気持ち』を、
周囲の人が感じてしまうようになるのです。

なぜそのようなことが起こるのか、ご説明しましょう。

心の中心では、『これが自分だ』という気持ち、つまり自我が
子分の気持ちたちを引き連れて幅を利かせています。

一方、自我から「自分」だと認めてもらえず、
中心から追い出された、「はみ出し者」の気持ちは、身体からも追い出され、
肉体を包む“オーラ”の端っこに追いやられてしまいます。

しかしここから先は、自我がどんなに追い出そうとしても、追い出せません。

自我が心の一部なのと同じように、
「はみ出し者」の気持ちも、その人の心の一部であることに変わりはないので、
自我がどんなに嫌がっても、本人の外へ追い出すことはできないのです。

『怒り』と『責める気持ち』は
自分たちの存在を、なんとか本人に認めてほしくて
心の中に戻ろうとするのですが、いつも拒絶されます。

この『帰る場所のない気持ち』は、
自分を「わかってくれて」、この気持ちを「感じてくれる」、
「帰っていくことのできる」場所を求めて、
絶えずさまよっています。

このように、何らかの気持ちを強く抑圧している人が、
誰かに出会うと、以下のような現象が起こります。


2人のオーラが重なっているところから、
抑圧されてさまよっている『怒り』と『責める気持ち』が、
もう一方の人のオーラの中に入っていきます。

これらの気持ちは、誰かにわかってほしい、感じてほしいのです。
誰にも受け入れられず、さまよっていることが苦しいので、
居場所を求めて、気づかぬうちに入ってきます。


『怒り』と『責める気持ち』を
自動的に追い出すプログラミングを持たない相手の場合、
素通りです。

そもそもオーラに関しては、
ほとんどの人が無自覚に過ごしています。
内臓の働きと同様、その働きは無意識の領域です。

他人の気持ちがオーラに入ってきても、
たいていの人は気づかないので、
自分の中から『怒り』と『責める気持ち』が出てきたように感じます。

そして急に、イライラとした感じになって、
たまたま目の前にいる人や何かの事象を責めたくなります。

『怒り』と『責める気持ち』を追い出した側の人(抑圧して感じないようにしている人)は、
出会った相手から突然イライラをぶつけられることになります。

「私は何もしてないのに、どうしてイライラをぶつけるの?」
という気持ちになるかも知れません。
そもそも自分の中に『怒り』と『責める気持ち』があり、
自分がそれを感じないようにしていることを知らないのですから。

このようにして、
『怒り』と『責める気持ち』を自分から切り離した人は、
なぜか、『怒り』と『責める気持ち』を持つ人たちに繰り返し出くわすようになり、

自分の周りは怒りっぽい人が多い、
というようなことが人生のパターンになっていきます。

さまよう気持ちは誰かのオーラに入り込むと、
そこが新たな居場所になるのかというとそうではなく、
相手が離れると、『帰る場所のない気持ち』は元のオーラに取り残され、
再び、帰る場所のないまま漂います。

次回のメルマガでは、この『帰る場所のない気持ちたち』が
人生で引き起こすことについて、
そしてその対処法をお伝えしますので、
どうぞお楽しみに。


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今回のテーマは、
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