バードマン(エードット)を巣立ち、株式会社ダジャレとデザインをつくりました。
こんにちは。デザイナーの井上裕一と申します。
去年の年末に、バードマン(旧エードットのカラス)を退職し、(株)ダジャレとデザインを設立しました。
バードマンには4年間務め、こんな仕事をしてました。
※ポートフォリオが見たい方はDMかinoue@dajaretodesign.comにご連絡ください。
ダジャレとデザインだけで生きる決意までの過程。
広告制作あるあるかもしれませんが、クライアントのいる仕事で、どうしようもない壁にぶつかることが何度もありました。そんなときに、業務の傍ら自分でブランドを立ち上げTシャツを発売しました。
DAJARECORD(ダジャレコード )は、ダジャレの「寒い」イメージを「クール」に変えるべく、ダジャレの文化的価値をアップデートするブランドです。
ダジャレを可視化する。
聞いたことはあっても見たことはないダジャレってありますよね。そこで友人のフォトグラファー山田将司と一緒にクールなグラフィックをつくりました。
↑アルミ缶の上にあるミカン
↑レモンの入れもん
↑コンドルがめりこんどる
↑ワニが輪になる
ダジャレのクールなグラフィックは、Tシャツとして発売しています。寒いダジャレのTシャツで、暑い夏をクールに過ごせます。プリント部分は12インチのレコードの大きさにして、シンプルでオシャレなダジャレをめざしました。
Tシャツはこちらから購入できます。→ DAJARECORD SHOP
好きな映画のダジャレで始まったコンサート。「銭湯のピアニスト」
ダジャ「レコード」なので、音楽のイベントのプロデュースもしました。ピアニストの米津真浩さんと話しているときに「日本でクラシックがもっと身近になってほしい」という想いを聞いたときにダジャレが思いついたのです。
銭湯の浴槽にグランドピアノを入れてのクラシック演奏会。一度もクラシックコンサートに行ったことがない人が、銭湯にふらっと行けるような演奏会です。
こんなグッズやポスターも貼りました。
西洋の伝統的な文化である「クラシック音楽」と日本の伝統的な文化である「銭湯」を掛け合わせることで、伝統が革新へと生まれ変われ変わった・・・と言うとそれっぽいですが、ピアニストの米津さんは幼い頃、銭湯に通っていて、ここでピアノを弾きたいと妄想していたので、夢を叶えるイベントでもありました。ただ音が似ているだけで、出会った言葉が、新しい世界に連れてってくれました。
↑DAJARECORDのポスター
スベった受験生を応援する広告。
ダジャレを言う人はスベる人と思われがちですが、スベるということは、挑戦した証です。ダジャレ問わず、スベった人を応援したいので、東京大学の合格発表の日に合わせて「スベった受験⽣を応援するポスター」を東京メトロ東⼤前駅に交通広告に出しました。
残念なことにコ口ウイルスの影響により、キャンパス内での合否結果の掲示が中止になってしまい受験生に実際のポスターを見てもらうことは叶いませんでした。
しかし、そのことをSNSでつぶやいたところ、多くの方から反応をいただき、WEBメディアにも取り上げていただきました。「広告自体もスベってしまった」というのが、たくさんの方から共感や応援してもらえる結果につながったのだと思います。
DAJARECORDでは「FOOL IS COOL」という言葉を掲げていています。「スベることは挑戦することであり、クールである。」という、そんな想いから、挑戦して失敗した人へ向けて応援するメッセージを発信を続け行きます。スベった人が生きやすい社会であって欲しいというDAJARECORDからの願いです。
「親父ギャグ」は差別用語?
「ダジャレ」は「親父ギャグ」とも呼ばれます。ダイバーシティという言葉を掲げて、社会をアップデートする取り組みが活発になっています。多様性を認めあう社会では、「女性とはこういうもの」「男性とはこういうもの」というイメージを植えつけるのはやめようという流れがあります。「お母さん食堂」というネーミングを問題視する方たちもいます。そんなときに「親父ギャグ」という呼び方はいいのだろうか?と思いました。
「親父ギャグ」として邪険に扱われがちなダジャレですが、僕はとても「ダジャレ」に希望を感じています。
「銭湯のピアニスト」のように企画の発想法として有効です。歴史的にみても、小学校でならう和歌の表現技法のひとつである「掛詞」はダジャレですよね。また、脳科学の実験ではダジャレを「考えたり、聞いたり」することが脳の活性化に繋がるそうです。奈良時代から続く日本の文化のネガティブなイメージを変えたい。「この価値を上げるのはお前しかいない」と、人生の使命だと言わんばかりに、神様に指名されたように感じてます。汗
今後、DAJARECORDでやりたいことは、たくさんあります。ダジャレのアワード設立、ダジャレの雑誌創刊、ダジャレのスクール開講、ダジャレコードショップのリアル店舗出店など。とにかくトライ&エラーを繰り返して、ブランド自体もスベり続けながら、前に進んでいく予定です。そしていずれは、DAJARECORDを日本全国の人が知っているようなクールなブランドしたいと思います。
ダジャレとデザインのふたつの事業。
ここまで読むと、社名は「株式会社ダジャレ」でもよいと思いますが、「株式会社ダジャレとデザイン」にしました。デザイナーでひとり立ちするのが夢でしたし、企業の商品やサービスの課題を解決するデザイン事業も引き続きやっていきます。
LAWSON / 悪魔のおにぎり
さりげなくダジャレを入れてますが、悪魔のおにぎりは、ネーミングやキャラクターを含めツッコミどころ満載のデザインがSNSを中心に多くのメディアにとりあげられるほど話題化して、発売1年で5600万個突破し大ヒットしました。これが今のところ自分のデザインの代表作ですが、これを超えるものをデザインしたいです。
ダジャレのデザインの仕事がきた。
ダジャレの活動や発信を続けていたら、こんな仕事がきました。
SOELU / SOELUでおうちエガ。(ヨガ)
オンラインヨガ・フィットネスのサービスです。江頭2:50さんに、ちなんだ小ネタをビジュアルの中に仕込んで、ツイートしました。
広告は基本みてもらえない前提で、制作することが基本だと思っています。どうやったら興味を持ってもらえるのか?工夫をデザインに取り入れるようにしています。SNSで話題にしてもらえるようなツッコミのネタを仕込んでおくのもデザインだと考えてます。(個人的にTwitterの大喜利の文化が好きなにもあると思います。)
「株式会社ダジャレとデザイン」は、日本一クールな会社をめざします。
「株式会社ダジャレとデザイン」の設立日は、1月25日です。みなさんご存知だと思いますが、日本最低気温の日(日本で一番寒い気温を記録した日として記念日)です。「クールとは何か?」という、僕が思う美意識のようなものを、ダジャレとデザインの知識と技術でカタチにしていきたいと思います。
ダジャレとデザインのご入用がありましたら、ご連絡お待ちしてます!
よろしくお願いいたします!
(株)ダジャレとデザインの代表
井上裕一
※ご相談やご質問はDMかinoue@dajaretodesign.comにご連絡ください。
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