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山手線一周、歩いてみた

「山手線を一周、歩いてまわる」という遊びがあると、学生時代に知った。
散歩は好きだったので「自分もやってみたい!」と思ったのだが、当時の私は地方大学生。わざわざ東京に行ってまで実行するほどの情熱はなかった。

それから10年以上経ち、今は東京在住。ランニングにハマり、皇居ランなどをやっているうちに当時のことを思い出し、「今ならやれるじゃん!」と思い、山手線を歩いてみた。

結果としては、13時間で達成できました!
普段は行かない駅や通らない道、行ったことがあっても気づかなかった発見などもあって、とても楽しかったです。晴天にも恵まれてラッキー。

準備するにあたり、先人の方々の記事をたくさん参考にさせてもらったので、これから同じチャレンジをする方の参考になればと思い、私も記録しておこうと思います。

概要

  • 7時スタート、20時ゴール。全30駅、約45km

    • 基本的に山手線の内側を通り、線路沿いを歩きました。初めてだったので、少しでも半径が短い方を選びました

    • 休憩を除くと、歩いていたのは約11時間。だいたい時速4kmということになります

  • 東京駅を出発し、反時計回りに一周し、東京駅でゴール

    • スタート&ゴール駅は「きれいで、始まりと終わりにふさわしい雰囲気か」「参加者がアクセスしやすいか」を軸に選びました

    • 時計回り or 反時計回りは、「日中に通りたいエリアはどこか?」「夜でもいいエリアはどこか?」を基準に決めると良いでしょう

  • メンバーは6人

    • 会社の先輩・後輩・同僚と。「歩くのが好き」「面白いことが好き」という方にお声かけ。休日に朝から晩まで付き合ってくれる人がいて、本当にありがたい限りです

https://rp-tj.blogspot.com/2020/02/yamanoteline-map.html より

歩いてみて分かりましたが、山手線って正円ではなく、縦長の楕円に近いんですね。

服装、持ち物

MUST

  • 動きやすい靴・靴下

    • 履き慣れていて、靴擦れしないものが必須

    • ランニングシューズかウォーキングシューズがおすすめ。スニーカーだと、物によっては足が痛くなるかも

    • 靴下は、私はランニング用の五本指ソックスでしたが快適でした

  • 動きやすい服装

    • 軽くて動きやすいもの。気温・体温に合わせて着れる・脱げるスタイルがおすすめ。朝→昼→夜の変化や、日向・日陰で気温が変わったり、歩いてると体温が上がったりするため

  • 荷物は最小限で

    • かばんは、両手が空くリュックやショルダーバッグなどがおすすめ。一日中持っていると肩も凝るので、とにかく荷物は最小限に。たいていのものは買えるので大丈夫

  • スマホ

    • マップの確認や、カメラとして

  • 現金

    • 入りたいお店が電子決済NGだった場合の保険として、少し持っていると安心

WANT

  • モバイルバッテリー

    • 一日中マップを使うと、けっこう電池を消費します。あると安心

  • お水

    • コンビニでも自販機でも買えるので、なくても大丈夫

  • お菓子

    • 糖分補給&お楽しみ要素として。あると遠足気分に

30駅の軌跡

7:11 東京(0/30)

何時間かかるか分からなかったので、多めに見積もって7:00集合。
準備運動をし、スタート!

大手町駅~東京駅の間にいるクマ
序盤にこの石碑があって、なんか良かった

7:32 神田(1/30)

1つめの駅、神田。どんどん行くぞ!

7:49 秋葉原(2/30)

神田から歩いていると、「なんかアキバっぽい雰囲気がする」という境目のようなところがあって面白かったです。

8:05 御徒町(3/30)

いつもは活気のある御徒町も、この時間帯はまだおとなしめ。

朝のアメ横

8:17 上野(4/30)

上野エリアをどんどん北上していきます。

新しいオブジェができていた。インバウンド向け?
サウナの聖地・北欧

8:39 鶯谷(5/30)

大好きな銭湯(萩の湯)がある街、鶯谷。
朝のホテル街は、ちょっとしたテーマパークみたいで面白かったです。

東京駅からのまっすぐ北上も終わり、ここからは西向きにカーブしていきます。

「ちゃんとしてますよ」みたいな顔したホテル
小さいけどかわいい公園
天王寺。門が現代風でカッコよかった
線路を越えて、日暮里へ

9:09 日暮里(6/30)

今まで気づきませんでしたが、「日が暮れる里」と書くんですね。きれいな夕焼けが見えそうです。

強そうな流鏑馬の人

9:19 西日暮里(7/30)

日暮里・西日暮里は近いです。サクサク進みます。

9:32 田端(8/30)

田端駅(南口)は小屋みたいでかわいかったです。

スケールは違えど、全国を歩いた伊能忠敬に想いを馳せた

9:53 駒込(9/30)

「駒込ピペット」という名前は、駒込病院に由来しているらしいです。

両サイドの天使と桜が特徴的

10:06 巣鴨(10/30)

おじいちゃんおばあちゃんの原宿こと、巣鴨。
駅ビルのエレベーター内に椅子があって、足腰への労りを感じました。

白梅?がもう咲いていました

10:31 大塚(11/30)

路面電車が走っていたり、駅前広場に大きなモニュメントがあったりしてスタイリッシュでした。

ビックカメラの外壁が、巨大な携帯電話に
首都高が立体的に迫りくる、池袋周辺

11:03 池袋(12/30)

東京から池袋までって意外に近いね〜、なんて話しながら。
このあたりから、山手線の左半分を南下していきます。

いろはかるた

11:25 目白(13/30)

目白駅、めちゃくちゃオシャレでした。素敵で平和な雰囲気。住んでいる方々も心が穏やかそう…と想像。昼から酔ってるヤバそうなご老人とかいなさそう。
駅前においしそうなクレープのキッチンカーが来ていたけど、「原宿でクレープを食べる!」ということで我慢。
大戸屋で早めの昼食をとり、再出発。

切手の博物館

12:32 高田馬場(14/30)

手塚治虫ゆかりの街、高田馬場。早稲田の学生や、海外の人も多く住んでいます。

12:58 新大久保(15/30)

コリアンタウン、新大久保。韓国の他にも、アジアな雰囲気満載。

13:19 新宿(16/30)

いつ来ても「人、多いな~」と思う街。
駅数は半分を超えましたが、まだまだ元気あり。

13:39 代々木(17/30)

新宿から代々木は、すぐ近く。ほぼ新宿。

代々木ブロードウェイ
後ろにはみ出して見えるのは、NTTドコモ代々木ビル。
カッコいい時計塔

明治神宮を通って、原宿へ向かいました。自然が多くて気持ちよかった!

明治神宮

14:10 原宿(18/30)

若者が集まる街、原宿。
竹下通りでクレープを食べて、エネルギー補給。

竹下通り
国立代々木競技場。
1964年の東京オリンピック開催のために建てられたそう

14:54 渋谷(19/30)

新宿~原宿~渋谷と、人が多いゾーンの連続。スクランブル交差点はいつ見てもすごい人。
そして常に工事している渋谷駅

15:26 恵比寿(20/30)

駅数は2/3に到達!さすがに、足に疲労がたまってきました。でも、気力はまだまだ十分。

恵比寿ガーデンプレイス

16:04 目黒(21/30)

目黒と目白って、名前が対になってるけど、何か関係があるのでしょうか。
と思って調べたら、どうやら江戸五色不動というものに由来しているそうです。

16:31 五反田(22/30)

五反田って、変わった名前ですよね。
「いったんもめん」っているけど、その「たん」なのかな。五反サイズの田んぼがあったのかな。
と思って調べてみたら、その通りでした。5反=約5000㎡だそうです。広いですね。

変な大きい小人がいた

16:54 大崎(23/30)

大崎は、山手線の南端部分。時計でいうと6時の少し左くらいの位置です。

地面に潜って攻撃してくるタイプの敵がいる

17:36 品川(24/30)

大崎〜品川は、山手線の中でも最長区間の2km。
「まぁ、2駅分歩くと思えば」と捉えて淡々と歩きました。
けっこう急な上り坂もあるので、コース終盤にあるとしんどいかも。

18:02 高輪ゲートウェイ(25/30)

高輪ゲートウェイは、西口しかありません。山手線の内側から入らないと大きく迂回することになるので、要注意です。

山手線の中で最新なだけあって、綺麗でした!明朝体の駅名が美しい。
改札は、まるで新幹線が止まりそうな洗練された感じ。
1階は工事中のようでした。

東京タワー!

18:30 田町(26/30)

田町付近は、イルミネーションがまだ何箇所か残っていてキレイでした。

イルミネーションがキレイだった
都内でゴーカートできるやつ?

19:04 浜松町(27/30)

残るはあと3駅!

ウインズ汐留

19:26 新橋(28/30)

サラリーマンの街、新橋。
出口によって駅名標のデザインが異なっていました。SL広場がある日比谷口は、SLのデザイン。

19:50 有楽町(29/30)

新橋~有楽町は飲食店が多く、疲れた体に誘惑が多い。だが、ゴールはもう目前!

20:00 東京(30/30)

東京駅!帰ってきた~!帰ってきたぞ!
東京駅の外観、「帰ってきた感」がすごかった。

おわりに

山手線一周ウォーキング、無事に達成できて嬉しいです!
行ったことある駅もない駅も、それぞれに異なる個性があり、街の雰囲気のうつりかわりを感じられるのも楽しかったですし、
一緒に歩いたメンバーと会話を楽しみながら、一つの体験を共有できたというのもとても良かったです。
仮に電車やバスが止まっても、歩いて帰れるぞという自信も得ました。

歩くのが好きな方、普段やらないことにトライしてみたい方、達成感を得たい方などにはとってもオススメのアクティビティとなりました!

ここまでお読みくださり、ありがとうございました。



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