おばあちゃんの玉子焼き
小学生の私は夏休みに1週間祖父母の家に泊まった。
車で30分と近いけど、もう何年も泊まっていない。
今となっては貴重な1週間だ。
泊まっていたある日、朝5時に珍しく目覚めた。
隣の部屋のおばあちゃんの布団は温かくない。
一気に目が覚め、広い家で朝の探検が始まる。
おばあちゃんはどこにいるんだろう?
キッチンにはいない、、。
キッチンから続く昔の土間キッチンにもいない。
夏だけど少しひんやりとする朝が気持ちいい。
少し諦め、外に出ることにした。
「あ、いた」
おばあちゃんが庭でラジオ体操をしている。
私も混じる。
少し経ち、家の中へと戻る
朝食に出してくれるおばあちゃんのたまごやき。
私はこれが好きだ。
母も。誰も真似できない
おばあちゃんの玉子焼き。
この玉子焼きが落ち着く。
お泊りする目的に玉子焼きもあったかもしれない。
今でも光景が思い浮かぶ。
温かい思い出。
おばあちゃんのたまごやき
おばあちゃんが作る玉子焼きは幸せな味がする。
温かくて、元気がでる
もうしばらく食べてない。
私はお願いするのが苦手だ。
だけど、おばあちゃんに玉子焼きが食べたいと伝えに行こう。