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時差ボケの効用〜夜明け前のふわふわ食パン

カムバックtoフランス

楽しい時間はいつだってあっという間。
つかのまの故郷での滞在を終えて、今週頭、北フランスの港町に戻ってきた。

自宅に戻る手前、PAUL発祥の地リールに立ち寄ったらジャポンプロモーション
あー桜の季節までもう少しだったのになあ


戻りは先週末、羽田の深夜便。俺の事前検疫があるので、父母に車で送ってもらって夕方には羽田に到着。チェックインまで2時間以上あるので、ぴゅっと川崎大師まで。日曜の夕方で全然混んでなかったけど、これお正月は人がすごいんだろうなあと推測。

駐車場から10分くらいで到着
だるまと俺
最後の夕暮れ


羽田には東京近郊に住む親戚が集まってくれて、一同で送り出してもらう俺と私。いつもはチェックインしたら速攻中に入ってしまうけど、なるべく家族と一緒にいたくて搭乗ギリギリまで粘る。荷物検査場への列はすごく長いように感じて、いつだって涙腺が崩壊。

状況を察していやな予感がしている俺
え・・・?どっか行くの??

復路は北極経由の北回りで14時間くらい。朝ごはん用に買っておいたツナマヨおにぎりは気圧でぺちゃんこになってしまった。

日本に1ヶ月いたくせに初めて食べたコンビニおにぎり(セブンのツナマヨ)

飛行機慣れしているせいか、俺はワンのわの字も発さずに私の足元に置いたカバン内で地蔵化。生後半年で飛行機とフェリーに乗せられてればこうなるのかと犬バカながら感心する。

おつかれおつかれ、君の生まれ故郷に帰ってきたよ
魂抜けてるね

早朝のCDG空港には一足早くフランスに戻っていたOtto氏が車で迎えにきてくれた。あと何回一緒にいけるかなジャポン。

ロストバゲージもなく無事到着



絶賛時差ボケ中の俺

そんなこんなで1ヶ月ぶりに北フランスの自宅に戻ってきてはや4日。
日本滞在のことはまたそのうちぼちぼち書きたいなとは思っているのだが、フランスに戻ってからちょっと困った事態に陥っている。

「俺、早朝4時にエンドレス雄叫び」事件

こちらが早朝雄叫びをあげるうちのひよこでございます🐤


水曜の朝はAM3時半、木曜日の朝はAM4時、金曜の朝はAM5時。
1階から「ぱおーーーーーーん」と雄叫びが止まらず、しぶしぶ起こされる私。

日本に向かって遠吠えしてるんかいな?

庭に出してあげると落ち着くのだけど、そこからまた寝るわけにもいかず、俺の時差ボケに付き合って必然的に私も時差ボケ。うんうん、小さな体であんなに移動したらそりゃヒト以上に疲れてるよね。わかる、わかるよ。でもね、今回ヒトは飛行機の中で割と寝られたので時差ボケになる予定なかったんだけどなあ。


期せずしておとずれた夜明け前の数時間、何をしてるかというと、Otto氏と合わせて100kg近くある日本から運んできた荷物の整理をしたり、Otto氏のランチ用にあまりものじゃなくてちゃんとObentoをこさえたり。

月末にObento記録つくろうかしらね


日本を、フランスの自宅で

100kgの荷物の中には、私のフランス生活のテーマ「いかにフランスの田舎で日本を再現するか」に資するものたちがたくさん。パリにいたころはまあほぼなんでも買えたけれども、今はそうもいかないもので。

noteでそのモノたちを小出しに披露するのが楽しみでならないが、今日さっそく出番を迎えるのが日本のふわふわ食パン用の型

まあ私は俄然パンより米派だけども。チーズとワインとパンはフランスが世界一というのには賛同しているので、バゲットは外で売ってるほうが絶対美味しいから作る気がおきない。でも、フランスのパン屋で売っていない日本的ふわふわ食パンなら作る価値ありよね、ってことで仕入れてきた。

さらに、戻ってきたらばいつもバゲットを仕入れる近所の行きつけブーランジュリーが月末までお休み。これ自分でパンを焼けって天からのお告げ?

2月12日から26日までお休み
入れ違いだわのー


今までも何回かパンにはチャレンジしてきたけど、テキトーに見つけたネットのレシピでテキトーに作って勝率6割くらい。せっかく型も買ったのでこの際ちゃんと工程を理解しながら作ろうと本も買ってきた。なんだかんだでやっぱり本のほうが頭にするする入ってくるオールドな人間である。


パン作りって奥が深いのだな・・・
イーストは下準備必要なタイプだったので若干面倒

この本、動画もついてるから試し見もしてみたけど、いとも簡単に生地がまとまってるから楽勝だな!と思ってたらば、こねてもこねてもステイ・スライムなんですけど・・・。

これでもまとまってきた方

1時間くらいかかってようやくひとまとまり。こりゃ筋肉痛間違いなし。

バターを混ぜ込むまでが長い

この後、本どおり発酵させたりなんだりして焼き上げたけど、そもそもの粉の分量が少なかったのとイーストの下準備を適当にやってしまった(←ツメが甘い)ので、味はいいんだけどイマイチ納得いかず。

こちらが失敗版


うまくいかなかった原因はわかっている。記憶の定着には早いとこ復習するのが鉄則ってことで、この日の夕方に分量を増やしてひたすらまたこねて、冷蔵庫で一晩低温発酵させることにした。旅で疲れた体にムチを打ち続けるとはこれいかに。

朝5時の雄叫びで起きて、2回目の挑戦。今度は分量も発酵もいい感じにみゆる。

蓋を閉めて焼く

パンが焼き上がる香りってたまらんのですね。これは成功の予感・・・で、どーん。

いい焼き色!

お店の説明によれば、型は空焼き不要、すっぽり外れるとのことだったけど、まさにその通り。バターを塗ったからかもしれないけどひっくり返したらぽんっとパンがお目見えした。

2つに生地を分けなくてもよかったかもしれぬ

少し落ち着かせてから早速カットしてみる。生地はみっちり、今度は成功。嗚呼でもサクッと切れるパン包丁が欲しいな。

香りもよい!

いつだってバターとヘーゼルナッツペースト(Otto氏専用ヌテラ的なやつ)は大量にあるけど、嗚呼コンフィチュールがない。次パリに行ったら美味しいやつを買ってこよう(パン作るくらいならジャムくらい作れ 笑)。

バターとはちみつを塗っていただきます

トーストの焼ける香りと淹れたてコーヒーの香り。目を閉じればここはジャポン。

これぞ時差ボケの効用である。ありがとう俺。


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ユイじょり
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