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新緑の ピスタチオに 恋焦がれ(上の句)

作りてみたるは エルメのペースト(下の句)

*字足らず


パリも北国も絶賛コンフィヌモンという名のゆるい外出制限が先週末から始まっているわけだけど、その前に北国にいっていた我が家。

この記事で書いた道すがらのブーランジュリーにて、パンとお菓子を買って義母宅に向かうのが定例となっている。

どのお菓子も、パン屋で売っている割には細部まで手が混んでいる印象がする。しかも安い。

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甘いものは大体自分で作っているのでこういうときにしか買わないけれど、その都度チョイスにそのときの心情やら季節感やらが反映されているような気がする。


新緑の春が恋しい私が今回選んだのは、一番手前の「Religeuse pistache(ルリジューズ・ピスターシュ)」。他はOtto氏が選んでいたけど、期せずして緑一色。空気読んだ?うちの氏はかなり読めるほうだからな。

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この「ルリジューズ」、「修道女、尼僧」の意味で、こちらのサイトによるとこういうことらしい。

当初シュー生地の菓子を重ねて作るピラミッド型のピエス・モンテだったようですが、後にコーヒー、ココア、ヴァニラなどの香りをつけたクレーム・パティシエールを詰めたエクレアとシューで構成されるようになりました。

クレーム・パティシエールっていうのは、カスタードクリームのこと。要はシュークリームってことかな。コージーコーナーのジャンボシューよりもビアード・パパのシュークリームよりもずっとどっしりしてるけど。

普通は大きいシューの上に小さいシューがのっかるイメージだけど、このピスタチオ味はかわいらしいマカロンがちょこんとのっており、それに心惹かれた私はもう即決ですよ。

シューの中のクレームもちゃんと緑。私は甘いものを一度にたくさん食べられないけれど、これがとっても美味しくて、マカロンとシューを少し翌日に持ち越したけれど、綺麗に完食。

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食べながら、ピスタチオもといナッツに思いを巡らせてみた。アーモンドにピーナッツにマカダミアナッツにカシューナッツにと、色々ライバルはいるけれど、このピスタチオなる緑ナッツ、ナッツ界で私が一番好きなナッツかもしれない。ナッツナッツ使いすぎだな。

なぜなら、殻付きのピスタチオはおつまみでしょっちゅう食べているし、マカロンもそういえばピスタチオを選ぶ。フランスでもイタリアでもニューカレドニアでも、どこのアイスクリームやさんでも必ずピスタチオを入れていた。もはや無意識レベルで。証拠写真もある。

そんなこんなで新緑の時候に合わせて緑なピスタチオスイーツ、私も作りたい気がもくもく湧いてきた!オラ、ワクワクすっぞ!!


色々調べていたら、どんなピスタチオ菓子を作るにも、ピスタチオペーストなるものが必要そうなことがわかった。

買えなくもないけれど、製菓専門店は川向こうだし、っていうかやってないし、買うより作ったほうが早い。

そこで今回は、巨匠ピエール・エルメのルセットをもとにしたもので作ってみることにした。

最近よく見ているこのサイト、フランス民放M6の人気番組 'Le Meilleur Pâtissier'(お菓子づくり好きな素人たちのコンクール)にも出場していた男性が運営主だ。


材料はこちらでーす。
ビオの皮剥きピスタチオ、躊躇するくらいキロ単価が高いけど、一度ペーストができてしまえばピスタチオ菓子作り放題だぜと思って、清水の舞台から飛び降りた。

皮なしのプレーンなピスタチオ:125g
水:17.5g
グラニュー糖:62.5g
アーモンドプードル:31g
Amandes amères(なんと訳せばよいのかわからない。アーモンドの香りづけ的な?):少々

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沸騰させたでまずピスタチオを2分間茹でる。

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ざるにあげる。

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ふきんにのせてくるんで上からすり合わせて、皮をむく。ここが一番面倒だけど、ここさえ終われば簡単。

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綺麗なグリーンがお目見え。

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剥かれたてのピスタチオ。

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次に、分量の水とグラニュー糖を合わせて火にかける。

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121度になったところで火をとめまして、

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もぎたてのピスタチオにじゅわっ。


素早くゴムベラで混ぜて砂糖の羽衣をまとわせる。

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フープロに、アーモンドプードルとAmandes amèresを数滴いれて、ガー。

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これは!イイ!思い描いていた緑!!

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念入りに煮沸消毒したボンヌママンの空き瓶(定番)にいれて、冷蔵庫へ。

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瓶に入れる前にちょい舐めしたけれども、お世辞抜きで「めちゃくちゃ美味しい」。糖分足りないときとか、冷蔵庫を開けてはしょっちゅうつまみ食いしているので、お菓子に使う前になくなりはしないかと気を揉むくらいだ。



・・・そうこうしているうちに、夏時間になってしまった!

パリ時間が1:59から3:00にワープしているのがおわかりだろうか。


このピスタチオペーストでつくったお菓子については、次のお話にて。


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【業務連絡】きこぺんアロハさん、日本時間夕方にはたぶんやっぱり間に合わないので、例のあれは緑でお願いします!ピスタチオグリーン!🇯🇵



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ユイじょり
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