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じょり家のおやつ

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うちの超甘党Otto氏に捧ぐ、甘いもののまとめ。甘い系のパン含む。
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記事一覧

流行りにのれない私がつくる、バスクチーズケーキパイ

私という人間は、どうも流行りに疎い。 否、まったく疎いというわけではないけれど、みんなが興味を示して熱狂している間は、それに興味を持つことがない。 それこそ30代前半くらいまでは、テレビの情報番組やファッション&美容雑誌を隅々まで眺め、努めて流行りにのろうしていたような気が1ミクロンほどはしているが、30半ばあたりからは、それがパタリと止んだ。 タピオカは飲んだことがないし、なにやらマリオっぽい名前の生クリームまみれのパンも認識はしていたけれどもついぞ食べることはなかっ

フランスの美味しい人参でつくる、ローズベーカリーの絶品キャロットケーキ

「フランスの野菜は味が濃い。」 パリにいるとき、知り合いのシェフやパティシエたちがよく言っていた。日本で出しているものをそのままの配合でつくると味が変わるから、フランスで出す場合は配合を変えている、とも。 シェフたちがおっしゃるように、常日頃から私もフランスの野菜はとても美味しいと思っている。野生味が強くて、広い大地でのびのび育ったんだねえと撫でて愛でたくなるような。そりゃいいブイヨンが取れるわけだよ。 万歳農業大国。ビバ地産地消。ラブマルシェ。 フランス北部をベース

牛乳プリンとエトセトラで圧倒的ミルク生活

長きにわたるアウェー生活を終えて、一足遅くやってきたささやかな夏休み。 夏休みといっても、なんの特別なことはない。私の夏休みは、港町の自宅で、Otto氏や義家族を気にすることなく、俺🐶とともに悠々自適ライフを送ることだ。俺のお世話をし、思う存分編み、好きなだけ料理をし、気が向いたらnoteを書いたり本を読んだり。心がけるのは、ストレスをためない健康的な生活。 牛乳を12リットル消費しなくてはならないという、ただひとつの義務、責任、オブリゲーションを除いて。 ・・・大事な

愛し愛されレモンケーキ

ビオのスーパーのレモンが、お買い得価格のキロ2,98ユーロになる北フランスの夏。 私の夏の週末は、このレモンとともに在ると言っても過言ではない。パウンド型で焼いたレモンケーキをウィークエンド・シトロンと呼ぶが、まさに私こそこのウィークエンド・シトロン=週末レモンの権化である。 noteでもレモン愛を幾度となく語ってきたけれども、もうレモンでマガジンつくろうかな?ってくらいに私は甘いのもしょっぱいのもレモンものが好き。作っちゃったし。 パウンドケーキもタルト・オ・シトロン

おめでとうを贈るレモンタルト

記憶に残る、特別な日のひと皿。 子どもの頃、毎年決まってクリスマスイブに母がつくってくれたのは、分厚いハムステーキをこんがり焼いた上にパイナップルをのせたハワイアンハムステーキだった。 これが毎年楽しみでたまらなかった少女時代。酢豚のパイナップル好きもピザのハワイアン好きもきっとここからきている。4歳下の妹も同じことを言っていたから、私の記憶違いではなく正真正銘我が家の特別な日のひと皿であろう。 私も小さな家族を持つようになって、独身時代よりも食事をつくる機会がどんと増

夢をかなえるカンカンクッキー

「カンカンクッキー」 いただきもので登場するクッキー缶のことを、私は今の今までこう呼んでいる。幼少期のおしゃべりの名残というものは、不思議なことにずっと消えないもので。 缶はずっとカンカン。たぶん一生カンカン。 オロナミンCはずっとオミロナンC。最近CだかDだか怪しくなってきたけれども。 幼き頃に登場するカンカンクッキーといえば、それは宝石の詰め合わせと同義である。甘くうっとりとした夢の世界。 限定色が楽しみな資生堂パーラーの花椿ビスケットでしょ、渋い模様が脳裏にこび

エンゼル型でつくるアップルリングブレッド

わたくしユイじょり、一時帰国の際、浅草合羽橋には必ず立ち寄るほどには調理器具類に目がない。パリ時代、パリの合羽橋にもよく足を運んでいたものだ。 特にお菓子の型。引っ越して収納場所が増えたのをいいことに、この子達は絶え間なく増殖する一方だ。日本に帰ったらこの型を買うんだー♪と、ネットで下調べしては今からワックワク。 そんな型好きでも、日の目をみない子たちがいくつかいましてね。 私自身の「衝動性のかたまり×なにごとも形から入る」性格からして、作りたいものが脳裏にひょっこり浮

春のなんちゃって健康スイーツキャンペーン

朝のフラフラが二日酔いじゃなく糖分不足によるものになり変わった昨今、私の日常に欠かせなくなった甘いもの。 朝ごはんと昼のデザートと朝昼のおやつ(食べ過ぎかよ)は、極力自作スイーツを食べようとせこせこ作っては消費し続けている。 我が家のおやつマガジンのキャプションにつけているとおり、そのほとんどが強靭なスイーツ耐性胃袋をもつ仏人Otto氏に捧ぐおやつだったのに、自分のためにおやつを作る日がこようとは。人生なにが起こるかわかったもんじゃない。 今日は、そんな自分のためにつく

咲いた咲いた、スペルト小麦の桜サブレ

「年をとると友達との話題がもっぱら『健康』になる」なんてよく言うけれど、最後に友人と話したのは3ヶ月前(!)という世捨て人ユイじょり、ひとりごちるのだってもっぱら健康のこと。 DNAに組み込まれた大酒飲みがアルコール断ちするとどうなるか。 禁断症状で、アルコール代わりの糖分補給=スイーツ消費率がとんでもないことになっていると先月も書いた。2人暮らしで平日はほぼひとりでバター500gが2週間もたないって、なんという世界線。でも口寂しいの。お願い許して。 甘いものだけじゃなく

ローズとハートで彩る、バレンタイン・ガトー・マジック

あれはたしか、先週の火曜日のこと。 現在1万km近く離れたところにいるOtto氏から、「明日、自分の荷物が自宅に届くから受け取って欲しい」とメッセージが入った。なんの荷物?と聞いても、自分の荷物、としか返答がない。 お届け予定時間帯は相変わらずフランス仕様にて、朝8時から昼14時の間。朝8時から夜22時の間とか言ってくる某巨大通販サイト経由の運送会社よりずっとマシと思うしかない。 パリのアパート住まいのときは、配達時間問題に加えて諸事情により荷物を受け取るのもストレスだ

簡単!美味しい!ヘルシー?りんごスイーツ6選

とにかく健康になりたいわたくしユイじょり。私の代名詞のひとつ、「お酒」をやめた。 「アルコールを入れない日はない」とおっしゃるイチロー先生を師と仰ぎ、近年、365日中363日はビールにワインにエトセトラ、何らかのアルコールを嗜んでいた私。 そんな飲兵衛が、かれこれ約2ヶ月半、ただの一滴もアルコールを摂取していない。地元の親友からは、酒を飲まないユイなんて信じられないと言われた。ええ、私もおおいに同感だよ。 飲まなくなったきっかけは年末の体調不良でもあるのだけど、飲まなく

2月2日はフランスのクレープの日、Chandeleur

今日2月2日は、フランスではLa Chandeleur(ラ・シャンドゥルー)と呼ばれる、俗に言う「クレープの日」。 何年か前に、こんな記事を書いた。今でも週末にはしょっちゅうクレープを鬼焼きしているけれども、この記事を書いた時ほどの鬼っぷりはこれ以降、ない。 ガレット・デ・ロワに占拠された1月が終わったら即クレープの日、からのバレンタイン、そしてパック(イースター)と、年がら年中なんだかんだで甘いもの祭りをやっている気がするここフランス。そりゃうちのOtto氏のようなスイ

体調不良を引きずってリアル冬眠していたけれど、ぼちぼち料理できるほどに回復。これは昨日作った、カトルカールの生地にカラメルバターりんごを練り込んだ名もなきどっしり系りんごケーキ。粉砂糖でお絵かきしたかったけどその気力はなかった。りんごほどバターと相性のいい果物が他にあろうか🍎

冬のほろにが抹茶スイーツ

世の食べもの界で、「くぅ〜っ、この組み合わせ考案した人、座布団100枚!あげちゃう!」とうなりたくなるもの。 パッと思いつくものだと、明太子×もち、干し柿×ブルーチーズ、ルッコラ×柿、大根おろし×なめたけ、カラスミ×蕎麦、キムチ×納豆あたりかな?どれも酒の肴なのはご愛嬌。 こんな感じで枚挙にいとまがないけれど、ことスイーツに限っては、抹茶×ホワイトチョコという組み合わせが個人的に最強だと思っている。 私自身は断然辛党だし、抹茶スイーツに目がないとかそういう嗜好をもってい