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旅の思い出

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旅行のエトセトラ、旅先で出会った美味しいものの記録、旅の思い出の味の再現などなど
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2020年8月の記事一覧

フレンチバスクの美しき夏の思い出〜万能系付け合わせ、ピペラード

2018年の夏、あれはまだトーキョーで会社勤めをしていた頃。 お盆休みの前後に有給休暇をくっつけて、日本のサラリーマン的にはかなり大胆な2週間の夏季休暇をとり、Otto氏とともにフレンチバスクで休暇を過ごした。 バスク地方とは、フランスとスペインとの大西洋側の国境地帯。下の図のオレンジ囲みらへん。2国にまたがっているので、フレンチバスクとスペインバスクが存在する。この地方は大好きなので訪れるのは彼此3、4回目じゃないか? 近年コンビニスイーツで日本中を席巻していた「バス

リヨン美食紀行の思い出〜余りものに福は宿る、キッシュ風グラタン

我が家の週末は、Otto氏の定休日が日・月なこともあり、月曜日まで続く。 翌日火曜の買い出しに向けて、消費しなくてはならない、先週のマルシェで仕入れた野菜たち。 先週は、北から帰ってきたばかりで冷蔵庫が空っぽだったせいか、反動でいろいろな野菜を大量購入してしまった。夏の5大野菜、トマトにきゅうりにナス、ズッキーニ、パプリカ。果物はメロンにネクタリンに桃。あんなに飽き飽きしていたのに、じゃがいも3kg…。 冷蔵室では、平日に使いきれなかった野菜たちが、いまかいまかと出番を

ひとめぼれの絶景、プローチダ島を想う〜とろとろブラータのカプレーゼ

今日は何の日、フッフー これを口ずさめる方は、今の時代あまりいないのかな… と想像しつつ、今日も思いッきりいってみよう。 さてここ数日、毎日のように「今日は何の日?」機能が私に迫ってくる。 IphoneのPhotosアプリも、Google Photosも、各種SNSのお知らせも、夏休みの楽しくうつくしく美味しい思い出写真ばかりをあげてくるのだ。 くやしいくらい充実していた、ここ数年の夏休みの思い出。 バルセロナのマテ貝、トルティージャ、天才ガウディの作品たち サントロ

圧倒的に映えないのは、郷土料理の宿命なのか〜フラムクッシュ、またの名をタルト・フランベ

パリを離れてOtto氏の故郷、フランスは北部、ノール地方で過ごすお盆期間。 何もしていないのに謎の疲れがどっと出て、クリエイティブなことができなかったここ数日。数時間前、まどろみの中かろうじて書いた赤身肉の記事がその限界を物語っている。 そんなお疲れモードではあるが、夜風が気持ちよくなってきた頃、ふと、むくむくと元気が湧いてきた。こんなときこそ、しばらくおやすみしていた創作活動にとりかかることにしよう。 ということで、今日は、最終日にしてようやくその地方の郷土料理をつく