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子どもが思春期に突入する前に知っておけてよかったこと

「お父さん大好き!」そう言っていた子どもが突然「お父さんキモい」と豹変する思春期。
そうなる理由を端的に教えてくれた書籍をご紹介します。

親にとっては、赤ちゃんの延長線上にある子どもですが、子ども自身の変化はめまぐるしいもの。
その変化を適切に受け止めて接する必要があるということを、教えてくれた一冊です。

正直、他人事として読み始めた

この本を見かけたとき、浮かんだのは「娘はいつか夫のことを忌避するようになるのだろうか」という心配でした。

私の娘(11歳)と夫はとても仲が良く、しょっちゅう二人で行動しています。
微笑ましく見守る一方、娘が思春期になり「お父さんキモい」と言い出したら夫は耐えられないんじゃないか、予防策があるなら知識として仕入れておきたい。

夫にしてみれば完全に余計なお世話ですが、自分の知識欲と相まって「お父さんがキモい理由を説明するね」を読み始めたのです。

女子中学生が語るリアルな「お父さんのキモい所」

この本は、当時40代の著者 中山順司さんと、13歳の娘サオリさん(仮名)が複数のテーマについて話した内容をまとめています。
そのテーマの一つが「父がキモい理由」です。

サオリさんが語るお父さんがキモい具体的な理由を列挙するとこんな感じ。

◆父がキモい理由◆

・ベタベタしてきて、可愛がりすぎるのがキモい
・サオリタンとかサオリンとか変なあだ名付けてすり寄ってくる
・他の人もいるのに、満面の笑みかつ全力で手を振ってくるのが恥ずかしい
・変なくしゃみの仕方で気を引こうとしてるのが見え見え、面白くない

これらの言葉に涙で前が見えなくなっている著者は、どうすればキモくないのかと教えを請います。
そこでサオリさんから出てきた要望は次の通り。

◆キモくならないためのアドバイス◆

・ベタベタせず自然にふるまってほしい
・好きって感情を抑えて、ダメなものはダメと言ってほしい。
・年齢相応の大人として振舞ってほしい

ぐっさり刺さった「あれこれ、自分じゃん」

私は、これを読みながら「ぐ・・・ぐぅ」と唸りました。
思い当たる節がありすぎる。胸が、胸がえぐられる。

なにせ我が家の末っ子 次男くん9歳。この子がもー可愛くてしょーがない。

ベタベタ、してます。
変なあだ名で、呼んでます。
可愛がり、すぎてます。

対等に接してほしい子ども、赤ちゃん扱いしたい親

過度な猫っ可愛がりはよくないなーと思ってましたよ、もちろん。
次男にも「お母さん、甘やかしすぎるのは、僕のためにならないよ」と釘を刺されてもいました。

でも、3人目となると、子育ての流れもつかめて余裕が生まれます。
加えて「あぁ、子育てもこれでラストか…」という気持ちが生まれ「今この瞬間を可愛がっておきたい!」という衝動に繋がるのです。

しかし、そんな言い訳は通用しません。
思春期に差し掛かった子どもは親と自分は違う人格であり、その違いを認めてほしい、いつまでも庇護下にいる存在ではなく、個人として扱って欲しいと思うようになります。

親がそのことに気づかず、あるいは気づかない振りをして、子ども扱いすると、忌避間や軋轢に繋がる。
理屈としては分かっていましたが、言語化された書籍を通じて、まんまとその過ちに足を踏み入れてきいる自分に気づきました。

思春期をめぐる親と子どものすれ違い。
このタイミングで出会てよかったなと思う一冊でした。

今回のような書籍紹介のほかにも、「不登校」や「ホームスクーリング」など様々なテーマで連載をしているため、全体をまとめたページを作っています。
↓こちら↓


ちなみに、我が家の子どもたちはホームスクールという学び方を選択しており、8月24日にはそれをテーマにした講演会に登壇します。
気になる方は、こちらから詳細をご確認ください。


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