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ご覧いただきありがとうございます! 2024年から読書記録も兼ねて、本の紹介をしています。 みなさんの素敵な読書体験の助けになれたら幸いです♪ 「次は何読もうかな」と思ったら、ぜひご覧になってください。

最近の記事

十角館の殺人〈新装改訂版〉/綾辻行人

『彼は、彼らを―彼らの全員を、「復讐」の名の下に裁こうとしている。』1987年、ミステリの新本格ムーブメントの嚆矢となった綾辻行人の作家デビュー作。終盤で明かされる一文に、誰もが驚愕する。多くの読者に衝撃を与え続けた名作。 舞台設定 十角形の奇妙な館が建つ孤島・角島を大学ミステリ研の7人が訪れた。館を建てた建築家・中村青司は、半年前に炎上した青屋敷で焼死したという。やがて学生たちを襲う連続殺人。彼らは「復讐」の名の下に裁かれていく。半年前の事件との関係は、そして犯人の思惑

    • 成瀬は天下を取りにいく/宮島未奈

      『たくさん種をまいて、ひとつでも花が咲けばいい。花が咲かなかったとしても、挑戦した経験はすべて肥やしになる。』2024年の本屋大賞を受賞した、言わずとしれた宮島未奈のデビュー作。 帯文にある「最高の主人公」というキャッチコピーに偽りはなく、最初から最後まで、手が止まらない一冊。 圧倒的主人公 主人公「成瀬あかり」は一言でいうと『ぶっとんでいる。』 彼女のやることなすことは、常人からすると奇想天外なものばかりで、そのの一挙手一投足に読者は目を奪われる。その上、(表紙を見る限

    十角館の殺人〈新装改訂版〉/綾辻行人