手術前夜。[飛び降りからの腰椎破裂骨折再手術]
ついにこの日が来た。
日付が変わってしまった。手術日がとうとうやってきた。
(怪我の経緯についてはこの記事に綴ってあります)
10/5からの2ヶ月間は、本当に現実離れした怒涛の2ヶ月間だった。初めての遁走。その末飛び降りていて。幸い発見してもらえて救急搬送され、第3腰椎が破裂骨折していることが分かり緊急手術。EHCUに入院し、奇跡的に1週間で退院することが出来た。
飛び降りた記憶はないものの、自分が飛び降りてしまったことは事実なのでひたすら自分を責めることしか出来なかった。自責は今も続いている。
その後、精神科では過去のトラウマを乗り越えることに治療の重きを置いていたが、“現在”に焦点を当てて、ゆっくり“今の自分”と向き合っていくという治療方針に変わった。
そうやってメンタルの治療を頑張っていたところが、手術創部の感染が発覚し11/1に入院となり、今も入院している。全く想定外だった。
創部感染の治療となる抗生剤の投与のワンクールは6週間。
『ゴールまであと半分だ』
と思っていた頃に、手術して頂いた第3腰椎がグシャグシャに潰れていることが分かった。
手術の詳しい内容について
腰椎前後方椎体固定術という手術を受けることになった。
2つの手術を同時に行うもので、第3腰椎の椎体置換術、第1、2、4、5腰椎の後方固定術を受ける。
明日の朝一番、8:45〜の手術になる。手術予定時間は約4時間らしい。4時間に+αで麻酔の時間等も含まれるので、全て含めると約5時間くらいになると聞いた。
大掛かりな手術、命懸けの手術。整形の主治医は以前からそう言っていたので、不安だし怖い。
色んな人に支えられてここまで来れた。そして自分自身の成長の糧になった。
貼り付けた記事にも綴ったと思うけれど、いきなり知っている人は整形の主治医しか居ない、全く新しい環境に身を置くことになり、最初の2週間ほどは環境に適応することで精一杯だった。頼れる人が誰もいない。話せる人が誰もいない。
心細かった。孤独だった。どれだけ辛くても、自分だけでどうにかするしかなかった。これまで、1週間以上入院したことがあったのは精神科のみだったので、誰にも頼れない、自分のメンタルはほぼ100%自分の力だけでコントロールしなければならない、という環境に置かれたことは初めてだったかもしれない。
だが、わたしは人見知りではあるけれど、社交的な皮を被っている人間。特に看護師さん等割り切れている関係性の人とは、表面上は大体割と直ぐに誰とでも打ち解けることが出来る。
ただ、親しく話すようになって相手側が『心を開いてくれている』と感じていたとしても、わたしは他人に対して滅多に心を開くことは出来ないので、本当の気持ち、弱音等は誰にも言えずにどんどん心の中に溜まっていって重たく重たくなっていった。
そして、どうしても明るく振舞ってしまう癖があるので、だいたい気付いてもらえることはない。
…けれど。心を開けている訳では無いけれど、看護師さんやリハビリの先生、皆さん本当に優しくて話しやすくて、何かと気にかけてくれるし声を掛けてくれて。わたしもスタッフさん達に対して心が解れてきて、入院生活に適応していくことが出来た。
…そんな時に手術を受けなければいけない、ということになった。正直、『ふざけんな』と思ったし、『何でこうなるんだよ』と憤りの感情もふつふつと沸いた。けれど、その気持ちを誰に打ち明けられる訳でもなく。
その難しい手術を受ける、という現実をいきなり突きつけられ、心の準備をしなければいけない、だけど既に心はすり減っていたし、疲れていたし、だからこそ自分自身も自分の心の悲鳴を無視して、より一層頑張らなければいけなかった。強く在らなければいけなかった。そうしないと自分の心が崩れてしまう、と思って、一言も本当の弱音を吐くことがSNS上でも出来なくなってしまった。
どんどん追い詰められていった。追い詰められれば追い詰められるほど、弱音を飲み込んで押し殺さなければいけない、という状態になってしまっていた。弱ってる自分に嘘をつき続けた。
…結果、看護師さんの前で溢れてしまった。
でも、その時に『自分の気持ちは殺しちゃいけないんだ』『本当の気持ちや弱音を吐くことは強さなんだ』『どんな感情でも自分の感情ということには変わりないのだから、自分がちゃんと認めて受け入れてあげなくちゃ』と身に染みて改めて実感した。これは大きな収穫だった。
だが、ここは精神科病棟ではない。勿論、看護師さんも精神科ナースではない。なので、やはり自分の心をいかに崩さずに保つかということは、自分なりにやり方を考えて工夫して実践しながら生活していくしかなくて。
そうして生活しているうちに、自分をコントロールする力が少しついた気がしている。気持ちの切り替えも早くなった。
きっと、今回の入院がなかったら、変わらない日情を漫然と繰り返すだけで、今回成長できたと自分で感じている部分が成長することは、少なくとも今はなかったはずで。
だから、今回の想定外の出来事は、起こるべくして起こった出来事なんだと今は思えているし、決して無駄では無いし辛くて苦しいだけでもない。得るものが沢山ある入院生活なんだと思えている。こう思えるようになれただけでも、自分の成長を感じたりする。
手術、頑張ってきます。
休みながら記事を綴っていたので、手術室に向かうまで残り約4時間になった。
本当に不安だし、怖いし、緊張している。
けれど、手術室に入ってしまえば麻酔をかけられて眠って、起きたら手術は終わっているはず。
手術後はICUに行って一泊してから整形の病棟に戻ってくる形になる。
待っていてくれる人が沢山いる。応援してくれている人が沢山いる。今のわたしには、大切な人が沢山いる。
だから、頑張ってくるね。
色んな困難を乗り越えて生きてきたわたしは、絶対にこんなところで負けません。頑張ります。
あぁ、緊張。
少し早いけれど、それでは、手術行ってきます。頑張る。