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性格が変わってしまった?

おはようございます。
三連休中日。
秋晴れで気持ちの良い連休になりそうです。
弟も元気な頃だったらゴルフやキャンプに出掛けていたことでしょう。
半年で生活もすっかり変わってしまいましたね。

弟の介護で私が1番辛かったのは弟のメンタルでした。
脳梗塞になったと簡単に書いてしまいましたが、そこに至るまでに治療や検査の度に発熱したり、発疹がでたり、毎日の点滴が思うように取れずに点滴の手は腫れて…その末に起こった脳梗塞、片麻痺。
弟にとっては辛い日々が続いていました。
日々の中では眠れないのが一番の不満ではありましたが、日頃優しく穏やかだった弟が常にイライラしていて、攻撃的な言葉が続きます。
毎朝、看護師さんの態度や同室の患者さんへの不満などがあふれる電話やめーるの対応が私の目覚ましになりました。
キ◯ガ◯、◯ネ、ふざけんな!と今まで弟から聞いたことのない強い言葉のメールや電話ばかりです。

そうかと思うと子供のように家に帰りたい、殺されると大泣きして電話がかかってくるのです。
聞き取れない会話をやっと聞き取り、励まさないように、感情に流されず受け止めることに徹して祈りました。

義父母と夫の介護の中でも困ったことはたくさんありました。
夫も入院は大嫌いで、その度わがままだなーと思うことはありましたが、弟ほど感情を露わにすることはなかったので、この弟のメンタルは私の介護の中でも初めてで、どう接すれば良いのか分からず、特に怒りの感情を受け止めるのは私は苦手で辛いのですが電話に出ないと何度もかかってきます。
被害妄想もあり、私から見ると気にしなくてもいいようなことも、バカにされたと怒りがおさまらず、私が電話恐怖症になった時期もありました。

ある日

病院に行くと可愛い花束が置いてありました。
誰かお見舞いに来たの?
と尋ねると、母の日と母の誕生日だから友達に頼んで買ってきてもらった。
お祝いしてあげられないから渡して、と言うのです。
こんなつらくて荒れてるのに母への気持ちを失っていなかったことにほっとしました。
弟は変わっていない。
優しい心を失ったわけではなかったんだ。
混乱の時期を抜けるまで支えていかなくては、と思えた出来事でした。

▪️私の介護メモ

この頃のことを友人の医師に相談したところ、弟さんのようなせん妄や感情失禁は大きな病気や事故の時には良くあること。
独身の人が増えていて、家族がそこを受け止めてくれるというのは恵まれているケース。
病院の精神科や臨床心理士さん等と連携して、弟さんの精神的なサポートの出来る状況を作ってもらって、家族が全てを引き受けず、上手な距離感を見つけて、とアドバイスをもらいました。
日本中に孤独に病気と向き合っている人がいて、弟は恵まれているんだ、ということは私自身も悲劇の人になりかけた中で俯瞰に状況を捉えるきっかけになりました。

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