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話すこと

転院して面会時間が20分から6時間になり、人数制限が無くなった。
もちろん6時間張り付いていることはなかったけれど、自由に出入り出来るようになり平日は母や私が出かけ、休日は他の兄弟や親友夫妻も顔を出せるようになった。

母は主に着替えや弟の身の回りのことを担当し、私は弟の不安や不磨を聞き、今後の治療や生活について弟の考えを聞くことに徹しました。
私は弟が中学生の時に結婚して家を出ているので、大切な話はしてきたつもりでしたがこんなに毎日会話し弟と向き合うのは初めてでした。

最初はただただ思うように行かない不満や悪口ばかりでしたが、だんだん不安な気持や、自分なりに考えている退院後の暮らしのことなども話してくれるようになりました。

会話の中で誤解してしまってることや、考えの混乱していることは解きほぐし、リハビリ病院のこと、退院後使えるサービスのことなども少しづつ話していくうち、発語も聞きやすく会話の筋道も整理されてきたように思います。

会話もリハビリ。
頭の中にいっぱい詰まった不安や不満を消化して吐き出し、早め早めに解消されることで前向きな考えも生まれてきたようです。

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