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重松清さん

私は読書が好きです。その中でも私が愛読している、そして心から尊敬している作家がいます。
題名にも書かせていただきましたが、重松清さんという方です。
小学校では『カレーライス』、中学校では『卒業ホームラン』が教科書に載っているので、皆さんもお目にかかったことが一度はあるのかな…?
彼の作品は実写化されているものもあります。
ドラマでは父と子の成長を描いた「とんび」や家族について深く考えさせられる「流星ワゴン」など。どちらも日曜劇場です☺️自粛中に観ました。私は小説が実写化されることがあまり好きではないのですが、そんな私の気持ちを払拭してくれるのが重松さんなのです。
映画では妻に先立たれた夫と娘の物語である「ステップ」(絶賛公開中、観に行きました、感動)や「泣くな赤鬼」(これも観ました、号泣)があります。
おそらく知らない人の方が少ないほど、愛し愛される作家さんです。

初めて出会った作品は、『きみの友だち』という本でした。高校三年生の頃読んだのですが、改めて今読み返してみるとあの頃真剣に悩んでいた人間関係がちっぽけに見えたり本当の友だちについて考えさせられ、なにより私の心が救われました。

彼の書く人は、正しいけど間違っている。それをダメだよ!とおこがましく叱るのではなくて人と人との繋がりで自然と気づかせてくれる。
みんな正しいんだけど、どこか間違っているなんてことはよくあると思うのですが、重松さんはそれを否定することのない、優しい人なのです。

そして、彼の作品に出てくる先生が私はとても好きです。偉そうでも傲慢でもなく、一人ぼっちの生徒の隣にただいてあげる、そんな温もりのある先生はきっと重松さん、そして重松さんが書く作品そのもの。

明るい話より暗い話の方が多いですが、読後は気持ちが沈んではないんですよね。寧ろ気持ちよくて、幸せな涙が流れるほど。今まで本を読んで泣くことなんて私の人生で一度もなかったのに、重松さんの書く文章で、というか、活字で、泣かされたのは初めてだったんです。彼の作品を読んでいるとほぼ100%で泣きます。私はいつもその涙を求めて読んでいます。

家族、友だち、死。
答えのないテーマをしつこいほど書き続ける重松さんが大好きで、救い主で、憧れです。
全ての登場人物を平等に、そして受け入れる、そんな優しい優しい重松さんはこれからも私を肯定してくれる。

今日も私は、彼に支えられています。

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今の生活に少し疲れた人、自分が嫌いになりそうな人、ぜひ重松さんの作品に触れてみてください。
今までで近くにあったのに気づかなかったことが、分かるかもしれません😊

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