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ドイツ企業に就職して2ヶ月が経ちました

ドイツ企業に就職して2ヶ月半ぐらい経ったので、振り返りを書きたいと思います。

以下の記事にも書いてある通り、何とかドイツ企業から内定をもらえて、働くことになりました。ビザ待ちの関係で結局働き始めは6月後半になってしまいましたが、現在は何とか無事働いています。

何をしているのか

私が勤めている会社は自社開発の会社ではないので、会社が請け負っているプロジェクトにアサインされて働いています。現在はbundesagentur für Arbeitというドイツの連邦労働局のプロジェクトで開発をしています。

連邦労働局は複数のサービスを運用しているのですが、私はその中のmein NOWという職業教育や継続教育に関する情報を提供する全国的なオンラインポータルの開発に携わっています。
現状はまだ始めたばかりということで、軽微なバグ修正や機能追加を行いつつ、キャッチアップを進めています。
このサービスでは一部AIを利用した仕組みを組み込んでいるんですが、次回のスプリントからそこの部分の開発にもアサインされる予定です。

開発者は全体で80人ぐらいが関わっていますが、その中で複数のチームに分かれており、そのチーム内でリファインメントやプランニングをおこなって二週間のスプリントで開発を進めています。私のチームでは開発者、PM、PO、スクラムマスターを含めて合計8人なので、ちょうど良い規模感で開発できています。

公的機関のプロジェクトなだけあってセキュリティ面が今まで見たことないぐらいしっかりとしていたり、ルールがとても多かったり、コード自体もとても複雑だったり、難しい部分は多々ありますが、何とか少しずつバリューは出せているかなと感じています。

最初少しでも早く仕事に慣れたくて、オンボーディング期間中まだにタスクリストをチェックしてできそうなタスクをさらい出してこれやって良いですか?次これやって良いですか?というのを繰り返していたら、バグ潰し係みたいになって、バグチケットといえば私にアサインみたいな感じになりました笑
ただそのおかげで、比較的早めにタスクに着手できてよかったと思います。

働き方について

ドイツといえばワークライフバランスがとても良いというのは前々から聞いてたんですが、本当に良すぎてびっくりしました。

17時頃になると同僚は皆帰るし、金曜日に関しては午後の早いうちには皆帰るので、最初は本当にこんな時間に仕事を終わっていいのかと思って落ち着かずにいました。私はワーカホリックの気性があるので最初は本当にもっと仕事がしたい!!という気持ちだったんですが、それに慣れると、限られた時間の中で効率よく仕事をして、余暇は好きなことをして楽しむという生活がとても快適に思えるようになりました。

オンボーディング制度もとても整っていて、本当に細かいところからサポートしてもらうという状態だったので、タスクで詰まっても問題なく進めることができています。

何か問題がある場合はチームで解決しようという方針のため、個人にアサインされているタスクに関しても事前にリファインメントとプランニングで方針を決めていることもあり、役割とわず皆ある程度内容は把握できているし、何か問題が起こった場合でもチーム内で相談ができてとても良いと感じます。

毎日デイリーで簡単に進捗報告と相談ができるのもとても気に入っています。

現在は毎日8時半ぐらいに仕事を始め、16時半〜17時には仕事を終わらせています。金曜日関しては15時頃にはもう終了することが多いです。
フルリモート可能ですが、私は皆で話す機会を作りたいので積極的に出社しています。出社をすると、皆でお昼ご飯を食べたり、途中休憩でアイスを食べたり、キッカーというゲームをしたり、部活のような和気藹々とした雰囲気が味わえます。笑
フレックスなので、遅く仕事を開始することもできますが、上述した通り皆夕方にはいないので、それに合わせると9時前には仕事を開始する習慣が身につきました。今では人間らしい生活になって良いと感じています。

休暇も自由に取れるので、1ヶ月程度まるまるバカンスに行っている社員も多くいますが、事前にちゃんとコミュニケーションをとっているので今のところは特に困ることなく進めています。(その人しかわからないという内容は基本的にないようになっています)

サポート体制が手厚いとはいえ、どれぐらいのタスクをこなすかなどは個人の裁量に任されるので、積極的にタスクを見つけにいかないと暇になったり、積極的に発言しないと放置されることもありますが、その辺はそういうカルチャーなんだと思って、郷に入ったら郷に従えで鬱陶しいぐらい積極的に質問しに行ったり発言したりしています。

外国人として働くこと

外国人という立場でドイツコミュニティに入っていけるのか心配もありましたが、周りのサポートもあり、幸い何とかなっています。

心配していたオールドイツ語の環境での仕事は、最初こそ同僚のちょっとした雑談がわからなくて戸惑いましたが、2ヶ月するうちに少しずつ慣れて、今はいろんな話ができるようになりました。そもそもコードが書ければ何となくで進めることができるので、仕事には特に支障がなかったのはよかったです。

とはいえ、やはり非ネイティブなので周りのネイティブのドイツ人の会話速度についていけないこともあり、もう少し修行が必要だと感じています。
私のドイツ語レベルはB2程度ですが、毎日働くとなるとそれでも結構ギリギリなのを感じています。

ただそれでも毎日働いているので、だいぶ色んな議論ができるようになりました。最初はこういうことを言いたいけど、なんて表現したら良いのかわからない・・という葛藤もありましたが、仕事をしているとそんなこと気にしてるわけにもいかないので、思ったこと全部いうようにしてます。

会社はほとんどがドイツ人で、一応私のような外国人もいますが、私以外はドイツに住んでもう10年近くとか、伴侶がドイツ人とかなので、私のようにカタコトに話している人もおらず、最初はとても不安でした。最初は結構気を使われているのが自分でもわかったので、馴染めるか不安に思う時もありました。ただ、悩んでいても仕方がないので、会社でプレゼンする機会がある時にはやりたいと言って発表したり、会社の社内アプリを自主的に改善したりしているうちに、ちょっとした雑談にも入れるようになり、今はプライベートのこととかもちょくちょく話せるようになりました。

あとは皆エンジニアなので、私がこれまでに作ったアプリとかを見せたり、気になっているライブラリの話とかをすることで、盛り上がることがわかり、そこからは共通の話題みたいなのができて、結構楽しくやってます。

ドイツという国がそもそも移民が多いから皆がすでに外国人になれているというのもあるとは思いますが、そういうわけで今はそこまでアウェー感をあまり感じることもなく生活できています。私の何となくの目標(?)に現地民のように現地で生活してその土地の文化を学ぶというのがあるので、徐々にできているんじゃないかなあと思います。

あとがき

以上、つらつらと現状について書いてみました。
今まで日本企業でしか働いたことがなかったので色んな違いに衝撃を受けていますが、何やかんや楽しくやれています。技術的にも学ぶことが多くて、大変なこともありますがエンジニアとして引き続き頑張っていきたいです。

日本企業・ドイツ企業どちらが良いという議論をする気はないですが、少なくとも私の人生において、日本語以外で色んなバックグラウンドを持つ人たちと働くことは良い経験になりそうなので、思い切って挑戦してみてよかったと感じています。

あと2週間で試用期間が終わるので、残り2週間でクビが切られないことを祈りつつ、引き続き頑張っていきたいです。


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