若き日に 熱砂の上を
はだしにて 走りし海の
空 まぶしかりし
岩に跳ね 淀みにはまり
ゆく先の 大海原に
あをむきて まぶし
玄海の荒き風波と
夕凪は 南の情熱を
つくりあげしか
海と空その空間は
われの住む 俗と清とを
分けて やさしく
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(木下タカの他の短歌作品10点あまりは
つか子と「あの人」 (創作大賞2024応募作品) の小説の中に組み込まれてあります。)
明治の母と昭和の娘