見出し画像

母の短歌3:沖縄の低くたれたる雲の海に 太鼓は我を つきぬけてゆく


若き日に 熱砂 ねっしゃの上を 
はだしにて 走りし海の
空 まぶしかりし
 


岩にね  よどみにはまり
ゆく先の 大海原 おおうなばら
あをむきて まぶし
 


玄海 げんかいの荒き風波 ふうう
夕凪 ゆうなぎは 南の情熱 ねつ
つくりあげしか



海と空その空間は
われの住む  ぞくと清とを
分けて やさしく



母の短歌 [1]   母の短歌 [2]  母の短歌 [3]  母の短歌 [4]  
母の短歌 [5]  母の短歌 [6]  母の短歌 [7]  母の短歌 [ 8]



(木下タカの他の短歌作品10点あまりは
つか子と「あの人」 (創作大賞2024応募作品) の小説の中に組み込まれてあります。)

明治の母と昭和の娘


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?