【ニンプニッキ】妊娠して初めて知った概念、"週数"(22w)
2020年12月下旬に第1子出産予定の30代会社員が、初めての妊娠・出産に対して自分の心身がどうなるのかをメモしているものです。
書きためていたものを徐々に公開していくつもり。
※この記事は2020年8月下旬に書いていたものに加筆しています。
※2020年12月下旬、無事に娘を出産しました。
妊娠するまで知らなかったことはいくつもあるけれど、その中でも「週数」という概念への入れ込みようというか切実さはトップ3に入ると思う。
妊娠の経過を表す言葉といえば、「妊娠6ヶ月」「安定期」「臨月」とかでしょう。でも今回自分が妊娠して初めてわかったのだけど、我ら妊婦がドキドキしたり不安になったり喜んだり祈ったり、ポジティブネガティブごちゃ混ぜの感情でカウントしているのは「週数」、週数なんですよ。
まず胎児の成長スピードはものすごくて、1ヶ月単位で語るにはあまりに日々の変化が大きすぎる。同じ「妊娠○ヶ月」でも前半の週なのか後半の週なのかでなんかもう全然違った。
前回はそら豆みたいだったのに次にエコー見たときは手足がはえてヒトっぽい形になってる、くらいの変化が1ヶ月の間で起こって本当にびっくりする。(さらにその3週間後には「肘と膝ができてる!マジで!?」ってなった。)
まあ、何もなかったところから10ヶ月でミニチュアの人間ができるんだからそりゃものすごい速度だろうけど、妊娠初期ってお腹も出てなくて実感が薄いから「ほ、ほんとに?ほんとにわたしのお腹の中にこんなのいる??」って気持ち。
あと、これも妊娠して初めてわかったのだけど、週数の中でも特別なやつらがいる。
例えば「12週」。初期流産の可能性がこれを超えると低くなる目安の週数だけど…初期流産はわたしが思っていたよりもすごく多くて。
この時期ってつわりもあって体調も安定しないし、病院にいくのは3週間に1回だし、どうなったらヤバイのかもわからないし、周りにも大々的に言えないし、「とにかく無事でいて」と祈るしかない。
この気持ちを唯一分かり合えるのは旦那さん・パートナーだと思うけど、なにせこっちも何がどう不安なのかわからないから相手にどうしてほしいのかもよくわからない。(少なくともわたしはそうだった。)
もし、パートナーの妊娠が発覚したばかりな方がこれを読んでいたらとにかく寄り添ってあげてほしい…何もわからないのは同じだけど、味方がいてくれると思えるだけで楽になれると思うから。
わたしの場合は妊娠初期ちょうど緊急事態宣言中な事もあって、夫婦揃って在宅勤務&ほぼ引きこもりで夫と会話する時間がたくさんあったからまだ良かったけど、それでもなんか…孤独だったなあ…。
そしてこの度迎えた「22週」。妊娠中期のど真ん中なここは、流産と早産を分ける命の境界線だって事も初めて知った。
生育限界とされている週数が現状22週で、すごく雑にいうと21週までにうまれてしまった場合流産の扱いになるので救命措置は受けられない。22週以降は早産扱いになって救命措置が受けられる。(医療技術は日々進化しているから、今後引き下げられる可能性もあるらしいけれども)
なので22週を超えたときはホッとした。お腹の子の成長具合も、わたしの子宮頸管の長さも問題なく過ごせてきたけれど、「今日からは何かあっても救命措置が受けられるんだ」と思えると、気持ちの面ではひとつ山を越えたような感じ。
医療現場の運用の問題もあるのはわかっているけど、正直「22週って…安定期に入ってるのに…!?」って思った。なんと残酷な線引きなんでしょう。
でも、そもそも”安定期”って表現がよくないのでは?安定っていわれるともう大丈夫なのかなと思うけど、本当の意味での安定期なんて、出産が終わるその時までこないんだよーー!!(⇦アマプラでコウノドリを見た影響)
これまで妊娠報告を受けたとき、「予定日はいつ?」とか「今何ヶ月なの?」は聞いたことあったけど、「今何週なの?」ていう聞き方はしたことなかったよなあ。「今6ヶ月だよ」とかいわれたら「じゃあ安定期だね〜♫」って「もう安心だね」的なニュアンスで言ってたけどそれは正しかったのだろうか。
他にも、アプリは週数ごとに胎児の発育目安や妊婦の体の変化を教えてくれるけど、赤ちゃんの様子がわかって勉強になる反面、当てはまらないものがあると不安になったり。(例えば、わたしは出産まで尿モレはほぼしなかったし、腰痛もほぼなかった。そのかわりに恥骨が痛かった…!)
良くも悪くも週数というものに振り回される日々なんだなあ。妊娠しなかったら「週数」って概念もこんなにしっくりこなかっただろうなと思うと不思議な気持ち。
臨月になる37週までまだしばらくあるけど、週数が増えることを喜びつつ、気に病みすぎず過ごしていきたいな。