好きなものや興味が数珠つなぎになっていくのが楽しい
ひとつ前のnoteで、日本のロックバンドをきっかけに住野よるさんの「告白撃」を知った話をした。
このnoteの文中で「興味の数珠つなぎほど楽しいものはない」と書いたが、2024年の上半期はこの「興味の数珠つなぎ」を全力でやっている。
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今年に入ってから、多くのロックバンドのライブに行った。
9mm Parabellum Bulletを始め、cinema staff、a flood of circle、HERE、BIGMAMAとライブを観ている。5年ぶりに野外音楽フェスにも行った。秋にはBUMP OF CHICKENのライブツアーがあり、帰省を兼ねた福岡への旅も控えている。
最初のきっかけは、昨年12/31にZepp DiverCity(TOKYO)で行われた、アルカラ・cinema staff・9mmの3バンドが集うライブ。「もっといろんなバンドのライブを観たいな」と思わされる熱量がライブハウスの隅々まで溢れるライブだった。
また、昨年に比べると映画を観る本数も増えている。ここまでに7作品を観た。ガンダムSEED FREEDOMやデカレンジャー20thといった周年記念の新作から、コットンテールや違国日記のようなヒューマンドラマまで。ゴールデンカムイ実写版ではVFXに度肝を抜かれ、舘ひろしがあまりにも土方歳三で一瞬舘ひろしだと分からなかった。
ミュージカルや演劇を観たり(配信を含む)、イマーシブシアターにも参加した。ムーラン・ルージュの豪華絢爛なステージには否応なしにテンションが高まった。「泊まれる演劇」は大阪・京都の両公演に足を運び、格別の没入体験を得られた。泊まれる演劇の終了後は毎回興奮して寝つけない。
波はあるが読書も捗っている。冒頭に書いた通り、フラッドのおかげで住野よるさんの「告白撃」にも出会えた。また、久しぶりに「プロジェクト・ヘイル・メアリー」を再読してSF作品特有のワクワク感を思い出し、次に「三体」を読もうと決めたところだ。
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ここまで多岐にわたるインプットを実現できているのは、好きなものや興味から数珠つなぎで、次の興味を手繰り寄せてきたからだろう。
9mmからフラッドを経由して住野よるさんの「告白撃」に出会った。さらにアジカンのサーフブンガクカマクラに完全版があることを知り、久しぶりにアジカンを聴くきっかけにもなった。
複数のロックバンドが共演するライブで気になるバンドがいれば、ワンマンライブにも行ってみようと決めた。cinema staffの過去アルバムセットリストのコンセプトライブ「前衛懐古主義」は痺れるほどのカッコよさだった。BIGMAMAの母の日ワンマンライブは集大成と言える完成度で、すっかりビスたんのファンになった。今ではYouTubeの彼の動画も見ている。
ムーラン・ルージュを知ったきっかけは、コラムニストのジェーン・スーさんがラジオで言及されていたから。元は2023年に帝国劇場に行く予定だったが、当日は新型コロナに罹患して観劇できず悔しい思いをした。再演されると聞いたときは飛び上がるほど嬉しかった。仮面ライダーエグゼイドに出演していた甲斐翔真さんが立派なミュージカルスターになっていた。
ガンダムSEED FREEDOMは、映画の公開自体を友人からの情報で知った。劇場での上演前告知でゴールデンカムイとコットンテールの公開を知った。その友人が「この舞台しんどくてオススメ」と教えてくれた演劇の配信を観たりもした。ちゃんとしんどかった。
「三体」は別の友人が言及していて興味を持った小説だ。
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自分の興味の引き出し方がある程度分かっているといいよね、と思う。
私の場合は、自分が好きな人や尊敬している人が紹介した作品やコンテンツ、好きなロックバンドが共演した他のアーティストを数珠つなぎでどんどん知っていくパターンが多い。
SNSをほとんど見ないので、バズっている作品や話題の最新作にはあまり辿りつかない。「必要な作品は必要なタイミングで手元にやってくるだろう」と捉え、最新作をリアルタイムで追うことはあまりしなくなった。もちろん、最新作を追い続けるのが楽しい人もいるだろう。人それぞれだ。
そんな感じなので、周囲の人たちには好きなものの話をしてほしい。どんどんやってほしい。「〇〇さんが好きって言っていたやつだ」と考えられるだけで興味が湧いてくる。
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好きなものから次の興味が見つかるのはとても楽しい。ちょっと意識しておけば、新しい興味がどんどん引き出される。「知りたい」という欲は際限がない。
精神的に元気でなかったり、タスクや仕事で余裕がないときは、その興味をつないでいくのが難しい。ただ、興味を向けることができないイコール疲れていると判断するバロメーターであり、潔く休む判断ができる。幸い今はそこそこ元気ってことだ。
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気の向くままに書いてみたら、2024年上半期の個人的エンタメまとめのようなnoteになった。これに加えて転職もしていると考えれば、我ながらよく駆け回ったなと思う。
下半期は、音楽ライブへの参加数が増えることが確定している。順調に手元にチケットが増えている。10月の野外音楽フェスのチケットも取った。
先々に楽しみがあるのは、自分のやるべきことにフォーカスする理由のひとつにもなる。心身の健康を第一にしながら、引き続き新しい興味を数珠つなぎにして進んでいこう。
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