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『SANABI』父と娘

『SANABI』クリアしました。
読み方は"サナビ"じゃなくて"サンナビ"です。
韓国のデベロッパーとパブリッシャーによるインディーゲームです。

グラップリングによるアクションがカッコよく、序盤から早々に面白いゲームでした。サイバーパンクSFの世界観で、ワイヤーアクションを軸に進んでいくプラットフォームゲームです。以前話題になっていた事は知っていたのですが、今回ようやくプレイする事が出来ました。


■あらすじ

"将軍"とよばれる退役軍人である主人公は、人里離れた山奥の一軒家で、娘とのささやかな日々を送っていました。

ところが、ある事件に巻き込まれ、娘が亡くなってしまいます。
事件に巻き込まれる前に娘が見つけていたもの、それには「SANABI(サンナビ)」と書かれていました。

「SANABI」とは何なのか、タイトルにもなっているこのワードを追い求めながら、将軍の"復讐劇"が始まります。

無線での娘とのやり取り。娘は"サンナビ"と書かれた"大きな時計"(おそらく時限爆弾)を見つけます。その直後に…

■アクション

本作は、グラップリングフックを主軸にしたワイヤーアクションです。
壁や天井に引っ掛けて移動に使ったり、敵を捕まえて攻撃に使ったりする事が出来ます。
これらのアクションがとても爽快です。ドット絵のグラフィックの演出やBGMの良さもあり、序盤の時点で「あ、このゲームは面白い」と思いました。

グラップリングでの移動
敵を捕まえて…
捕捉する


ストーリーを進めていくにつれて、徐々に出来るアクションが増えていくのも面白いです。出来る事が増えていくので飽きさせない。

操作に慣れて、かっこよく進められるようになればかなり楽しいと思います。

■結構な死にゲー

私がプラットフォームゲームに慣れていない事もあるのですが、『SANABI』は結構な死にゲーだと思います。
道中で難所とも呼べる場所がいくつもあったり、ラスボスに当たる存在がかなり強かったりと、結構死んではやり直してを繰り返していました。

結構やられる

一度エンディングまでクリアすると、難易度「レジェンド」というものが解放されるのですが、そちらは「一度でもダメージを受けるとゲームオーバー」という仕様になっているので、クリアする為にはかなり苦労しそうです。

■ストーリーの偽装

実は、このゲームのストーリーには終盤までプレイしてようやく発覚する"偽装"が施されています。
ストーリーを進めていくうちに、プレイヤーは登場人物の台詞に段々と違和感を覚えていきます。

何かが矛盾している…

時折、意味深なシーンが入り、物語の伏線が張られている事を感じさせます

登場人物の台詞や周りの状況から違和感を感じ、何となく真相が見えてくるのですが、終盤になってようやくその違和感の正体が発覚します。

ストーリー全体の真相を知った上で、もう一周最初からやり直すのも良いかもしれません。

この登場人物の台詞にはこんな意味があったのか…と気付くと思います。
(私はまだ出来ていないのでやってみたい)

マリの不可解な言動の真意とは…



■最後に

『SANABI』ずっと前からウィッシュリストに入れっぱなしで手を付けていなかったのですが、今回ようやくプレイする事が出来ました。

序盤から面白く、ストーリーも興味深い内容だったので、飽きずに進める事が出来ました。元々サイバーパンクというジャンル自体が好きなので、その要因もあるかもしれません。

まだ一周しかクリアしていませんが、時間をとって難易度「レジェンド」でもう一度クリアしたいです。実績を解除したいという意味もありますが、ストーリーの真相を知った上で2周目をプレイすると、各キャラクターの言動や行動の真意も見えてくるだろうなという気持ちがあります。

『SANABI』、ぜひおすすめです。


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