【映画】『PLAY! 〜勝つとか負けるとかは、どーでもよくて~』
映画、『PLAY! 〜勝つとか負けるとかは、どーでもよくて~』を観ました。
徳島の高等専門学校が舞台の、実在の生徒をモデルにしたストーリーです。
ストーリーの大まかな流れとしては、3人の高校生が、eスポーツの大会を目指す物語です。eスポーツを題材にした日本初の映画となります。
あらすじ
Rocket League(実際にあるゲーム)の上位ランカーである「田中達郎」は、eスポーツの大会でRocket Leagueの部門がある事を知ります。
しかし、大会の出場条件の一つは「出場人数は3人」でした。
普段一人でプレイしている達郎だけでは出場する事が出来ません。
そのため、参加者募集のポスターを作り、学校中に掲示します。
応募したのは、たった一人、金髪で、おそらく普段はゲームを沢山やるわけではない(少なくともRocket Leagueは未経験)「郡司翔太」、ポスターに記載されていた「勝つとか負けるとかは、どーでもよくて」というフレーズが気になったという事でした。
そして、数合わせとして声を掛けられたのが、達郎の教室で席が近かった「小西 亘」、Rocket Leagueは未経験ですが、家にはゲーミングPCがあり、普段はFortniteをしているゲーマーです。推しのVtuberは「胡桃のあ」です。
そんなこんなで集まった3人が、最初は上手くいかないながらも、少しずつ仲を深め合って、eスポーツの大会を目指す青春物語です。
※以下、わずかなネタバレあり※
ありふれた、でもささやかな、誰かの人生の一端
この映画、決してハッピーエンドになるわけでも、劇的で感動的な展開になるわけでもありません。
あくまで実在の話を基にしているから、だと思います。
主人公たちのうち二人の家庭環境は良いとは言えないし、彼女になりそうだった女子生徒とも付き合いそうで付き合う事はありませんでした。
主題となるeスポーツの大会でも、決していい成績を残すことはありません。
それでも、勝つことだけがすべてではない、上手くいくことばかりではない、そんなほとんどの人が味わうような物語が描かれます。
この映画を観ると、多くの人が味わったことがあるような、学生時代に何かに打ち込んだり、他者や家族との不和があったり、そんなありふれているけどどこかささやかな、誰かの人生の一端を観たような気持ちになります。
決してハッピーエンドではない、それでもほとんどの人がどこかで味わうような、そんな物語の映画でした。
その他
・Rocket Leagueについて
Rocket League、映画を観るまで知らなかったのですが、実際にあるゲームでした。
https://store.epicgames.com/ja/p/rocket-league
・実際のeスポーツキャスターの平岩康佑さんやOooDaさん、Vtuberの胡桃のあさんが出てくる
eスポーツを題材にした映画だけあって、実際のeスポーツキャスターの平岩康佑さんやOooDaさんが大会の司会役として出演します。
また、胡桃のあさんも自身の配信画面を映す形で出演しています。