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毎日超短話766「階段」

空へ続く階段があって、それを昇るか躊躇している。たぶんそれは、天国への階段だと思うから、昇ったら帰って来れない気がする。そんなわたしの横を、女の子が躊躇なく駆け昇っていく。ちょっと! と声を出すと、その子はわたしのほうを振り向いた。その子は小学生のころのわたしだった。彼女はにっこり笑って手を振った。恋をしたときの顔だと思い出す。あぁ、またあんふうに、恋をしたい。


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