毎日超短話289「ランプの精」
カフェでコーヒーを飲みながら、ふと見上げたランプに何かいた。よく見ると、名札が付けてあってそこに「ランプの精」と書かれている。
もしかして願いを叶えてくれるやつ?
と、コースターに書いて、ランプの精に見せる。ランプの精は何かメモ用紙みたいのを取り出し、そこになにかを書いた。それを、こちらのテーブルに落とす。
何語かわからなくて読めないので、翻訳アプリで読み取ってみる。
そういうのじゃないです。
と読み取った。そうかと思ってランプを見上げると、ランプの精はもういなかった。
そういうのじゃないです。と書いてあるけれど、子どものころにランプの精に会いたいと願ったことが、叶っていた。
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