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毎日超短話214「ヒバリのこころ」

怖いけれど行きたい道がある。

いつでも引き返せるように、来た道に星を一個一個置いていくことにした。

歩き続けて、いつのまにか夜になる。
振り返ると、置いてきた星が空を飛んでいた。

ヒバリが星をくわえて、鳴いているのだ。

来た道は、なんて美しかったんだろう。


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