毎日超短話632「たんぽぽとベビーカー」
玄関先に置いたベビーカーに、たんぽぽが付いていた。それに気がつくと、早回しの映像みたいに、そのたんぽぽがわたげになった。風が吹いて、わたげはそっとベビーカーから飛び立った。きっと、あの子が遊びに来たのね。もう使うことのないベビーカーに手をやって、またね、とわたしはつぶやいた。
一年前の超短話↓
玄関先に置いたベビーカーに、たんぽぽが付いていた。それに気がつくと、早回しの映像みたいに、そのたんぽぽがわたげになった。風が吹いて、わたげはそっとベビーカーから飛び立った。きっと、あの子が遊びに来たのね。もう使うことのないベビーカーに手をやって、またね、とわたしはつぶやいた。
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