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毎日超短話76「キャンドルサービス」

誕生日のその日、失恋ホヤホヤのわたしは馴染みのファミレスにひとりで入った。小さなケーキを食べていると、照明が暗転し華やかな音楽とともに見ず知らずの新郎新婦がやってきた。

「みなさま、キャンドルサービスです」 

とアナウンスが流れる。

間違って結婚披露宴にきてしまったのか、それともわたしの誕生日祝いなのか。

どちらでもいいかと、わたしはとにかくケーキを食べている。甘じょっぱいそのケーキを。

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