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毎日超短話733「恋の最高潮」

彼女の目は笑うと三日月のようになる。だから「三日月がきれいですね」って言いながら手を繋ぐ。わたしがいちばんきれいなときはいつだと思う? と聞かれる。ぼくは「どんなときもだよ」と答える。彼女は、君を見ているときだよ、と笑い、三日月の目をキラキラとさせた。たぶん、これが恋の最高潮だ。まだしばらく、満月になるな、と思っている。



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