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見失ってしまった読書についてのこと

どうも本が読めなくなっている。

本を好きな気持ちは全く変わらないのに何かが変わってしまった。

文字をただ目が追っているだけ。追っているより滑っていると言ったほうが正しいのかもしれない。上澄みをすくっている感覚。わたしが求めているのは味わい深さだ。でもそれができない。頭に入ってこない。

当たり前にやっていたことができなくなってしまっている今。本の虫かなと思うぐらい読んでいたあの頃が遠くに感じる。思いと行動が裏腹。どうしたものか。落ち着かない悩みの種になっていた。

いつからだろうと思い返してみれば、きっかけはおそらくSNS。おそらくと言いつつ薄々感じていた。「読書時間」がいつの間にか「SNSをとりあえず見ておく時間」にとって変わってしまったのだ。手軽に気軽に時間を潰す行動がメインをしめ、しみじみどっぷり浸かる時間を手離してしまった。脳もそう。一時の快楽に夢中になってしまっている。想像しなかった結果を得てしまった。それは嫌だな、取り戻そうとふと思った。

あの頃に戻るのではなく、改めましての心持ちで本と出会おう。どんな出会いが待っているのか、わくわくしていたい。

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