ママじゃなきゃ嫌なの!!!と言わんばかりな娘の反応にちょっとだけ優越感を感じた話。
えーん、えーん…
暗い部屋に娘の泣き声が響く。
私がスキンケアをして髪を乾かす間、主人が抱っこしながらあやしてくれているはずだ。
それなのに泣き声がとまらない。
ミルクはさっき飲ませた。
欠伸をしていたから、眠くはあるはず…
主人の縦抱っこでいつもはウトウトとしている娘が、今日はご機嫌斜めなようだ。
娘はおっぱい大好き星人。
だからいつも寝ながらおっぱいを寄越せとお怒りになる。
添い乳をするも、寝付くことはほとんどない。
ちゅっちゅと吸いながら眠りに落ちるも、すぐに目が覚めてふにゃーと泣きだす。
主人の縦抱っこはベッドに寝かせるのさえ成功すれば、結構ぐっすり寝てくれるのだ。
そんな主人相手に泣いているとなると、理由が気になる…
私は立ち上がり、閉めていたドアを開けて娘と主人の様子を伺った。
泣く娘、笑っている主人。
「まだお腹すいてるのかな?」
近付いて主人に問いかければ、笑いながら首を振る主人。
「違うよ、多分ママがいなくて寂しかったんだと思う。」
頭の中で「まさかぁ…」と呟くも、とりあえず娘に声をかけてみる。
すると泣いていた娘が目を開いてこちらを向いた。
泣き止んで私を見つめる小さな瞳。
そして先程とは打って変わって、大きな声をあげて泣き出した。
「やっぱり寂しかったわけじゃないんじゃない?」
私の顔をみてから大号泣する娘に少し傷付く。
そんな私に娘を差し出しながら、主人は「ちょっと抱っこしてみて?」と答える。
更なる大号泣を覚悟して娘を抱き寄せると、ピタリと泣き止む娘。
そして私を見つめながら、嬉しそうににこぉと笑いかけてくれた。
「ね?言ったでしょ。」
何故か同じように嬉しそうな主人。
「最近誰かが分かるようになってきたから、ママがいなくて寂しかったんだよ。僕には少しよそよそしいもん。」
ははっと自虐的に笑うと、娘のほっぺを軽く突っついた。
それににこりと笑って応える娘を見ながら、少しママとしての自信を感じられたひとコマでした💐
Fin.
最後まで読んでくださってありがとうございます! これからも色んなことを書いていきますので、お楽しみに✨