自分が楽しいと思うことをやる。「面白い人ほど地方に行く」と言ってもらえるような活動ができたら
私は神戸で生まれ育ち、就職で都内に出ました。外資系通信社でのニュース翻訳者などを経てフリーになり、ビジネスライター・翻訳者として活動してきましたが、6月20日からは神戸の実家に帰って過ごしています。
コロナ前の2017年頃と2021年では、景色が全く変わりました。
リモートワークが一気に進み、「この働き方は東京でなくてもできるのではないか?」と気づいた人や企業が、「新しい土地でクリエイティブな仕事をしよう!」と地方に移住したりワーケーションをするという動きが起きている。今はそれは一部の小さな動き(変化)ですが、いずれ大きな動き(変化)になるかもしれない。そこで、住んでいた都内の部屋が老朽化で出ることになったタイミングで、この流れに乗っていこうと思いました。
コロナ以降、地方(神戸)で以下のような働き方が可能になりました。
1.「東京都内の編集者と引き続き連絡を取って執筆する。その傍ら、関西の取材も開拓する」
2.「オンラインでのイベントやカンファレンスに参加する」
3.「住む場所に関係なく、優れたコンテンツを発信する」
1ですが、私は東京にいた時は、主に自らの知見を活かしたコラムなどを書いたりしてきましたが、それを引き続き書いています。
地方に行っても、首都圏にいた人とのつながりを活かして仕事をしています。
都内でのリアルな取材はなかなか難しくなりますが、オンラインでできる取材ならやっていきたい。一方で、関西でも色々な題材があります。関西でも徐々に取材先を開拓し、面白い記事を出していけたらと思います。
2ですが、コロナ以降、東京都内のイベントやカンファレンスは殆どがZOOMなどオンラインでの開催になりました。そこで地方在住の参加者をよく見かけるようになりました。
これは良い変化です。これまで殆ど東京でしか開催されていなかったような、最先端の情報に触れられる場に、地方在住者も参加できます。地方に最先端の考えがもたらされ、地方の参加者から東京在住者にない考えがもたらされることが期待されます。
3について、私は今年5月、ビジネスのダイバーシティを進めるウェブメディアを立ち上げました。現在、発信力強化中です。
その翌月の6月、東京23区から神戸に帰ることになりました。ウェブメディア運営に影響はありません。私のメディアは特にローカルを意識しておらず、これまで発信してきたコンテンツに関西発の情報を加えていくイメージです。
今はどこに住んでいても、オンラインで調べものをし、つながれるようになりました。「役立つウェブメディアを運営していた人が、たまたま地方や海外の在住者だった」ということが今後ますます増えると思います。
他の方々の意見にも目を向けてみます。
noteイベント「地方在住クリエイターとして、暮らす」より。静岡県・南伊豆に移住したイッテツ氏と、神奈川県・真鶴に移住した川口瞬氏が登壇。「特定の地域に移住し深掘りしていくと、地域を見つめる解像度が高くなる」と、移住した目線だからこその気づきをコンテンツ作りに活かしていけることを語っています。
私もこれまで都内で、DXの動向や、スタートアップを取材したりしてきました。神戸においてもその目線で入っていけば、地元民も知らなかった自治体DXや神戸発スタートアップをピックアップして伝え、地元民に還元できるのではないかと思います。
登壇者の発言、「地域のため」ではなく「自分が楽しいと思うことをやる」に同感しました。
「これからはずっとその地域で生きていかねばならない」というような気負いは持たずに、「行き詰ったら都内に戻ろう」と柔軟に考えて移り住むのもあり、ということです。私も、東京でのダイナミックな動きをまた追いたくなったら、都内に戻っていこうと思っています。
(東京や大阪にオフィスがあることが多い)外資系のフルリモートの仕事も、地方にいても受けることができるようになった
先に、オンラインイベントにより「地方に最先端の考えがもたらされる」ことを書きましたが、ここでも似たようなことが言えます。私も外資勤務経験があり、外資勤務するつながりが何人もいますが、フルリモートを認める外資系企業は、最先端の考えを持ち、優秀な方々が集まっていることが多く、地方にいながらそのような企業で働けるチャンスが増えます。
Youtube、リンクトイン、noteなどの発信で、地方にいても首都圏やシリコンバレーのような世界最先端の企業や人との接点を持つことができるはずです。私もそれをやっていきたい。
以前は「地方に帰っても仕事がない」と思っていたのですが、今ではオンラインを駆使して「どこでも仕事ができる」スタイルを体現していこうと思います。
地方に住む女性の「起業」もアツい
私も先日、神戸の女性起業家の集まりに参加してきました。自分自身のウェブメディア起業のヒントになりそうなつながりができた、今後取材対象者となりえる女性起業家と接点を持つこともできました。
地方に行くと、魅力的な人、地方ならではの課題を解決するために起業している人が多くいることに気付きます。
私も「地方には面白い人がいる」「面白い人ほど地方に行く」と言ってもらえるような活動をしていきたい。
ちなみに、神戸市と渋谷区が連携した「NOROSI STARTUP HUB」にも参加してみようと思います。