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少数派ゆえに、負け続けて傷つき、それでも這い上がる人生を送ってきた。

1社目では、働く準備ができておらず、コミュニケーションが取れないことで、袋叩きに遭った。その原因には発達障害があった。「障害を言い訳にするな」などと言われたこともあった。「障害者は働かない方がいい」という人もいた。(その後、ビジネススキルのトレーニングをするようになった)

2社目では、何も分からない私をかばってくれた人がいた。その環境に感動し、人生で最も充実した会社生活を送れた。ずっと続けて成長していきたいと思った。しかしその人がいなくなってからは成長スピードが要求水準に達しないのを理由にクビを言い渡され、悔しくて声を上げて泣いた。(その後、スクールでスキルを学び直した)

それからは、書類や面接で落ちる日々。これまでの人生で合わせると200~300社くらい落ちた。理由は様々だが、ここまでくると心を病んでしまいそうだった。お金も希望も失っていくばかりだった。

でも書き続ける力だけはあった。

2019年5月、私はグローバルビジネスSNSで、発達障害をオープンにし、「ダイバーシティ」「誰も取り残さない世界」を思いながら書き始めた。私のような人間でも価値を出せるんだ、と声を上げていく。

私が普段やっていることは、障害がありながら価値を出している人に会いに行くというもの。そんな活動の模様を投稿した。私が会いに行った人とは、車いすでひきこもりながらもハリウッド映画に目覚め、アメリカに渡って映画製作を学び、「日本をバリアフリー化したい」と言ってユーチューブで発信する女性や、いじめ被害や不登校やうつ病を体験し何社もクビになり発達障害と診断されるが、障害者雇用になったがゆえにキャリアを限定されることに抗い、巨大外資系テック企業で道を拓き、日本の発達障害者の現状を変えたいと声をあげ、障害者採用の担当に就いた男性など、キャラが立っているというか、一般人の3倍も濃い人生を送っている人達。自分が他人と違う人生を送っているからこそ、そういう人に惹かれる。

そしてそういう人のことを書いていると、心が平穏になった。そういう人から勇気がもらえた。

私が投稿を始めた頃、そのビジネスSNSはグローバルエリートな方々が多く、私の始めたことは誰もやらないようなことだった、というのもあって、注目を集めるようになった。

気が付くと、そのビジネスSNSで「最も人を惹きつけるクリエイター10人」に選ばれていた。2021年6月現在、フォロワー数は8000人以上に。よくここまで来た。

私が発信するようになってから、私の他にも障害者や家族で発信する人が増えた。変化が起き始めている。

日本では決してメジャーではなかったそのSNSも、影響力のある起業家などの参入が相次いだこともあって、これまでにないような盛り上がりになってきた。

この勢いに乗っていこう。

そこで、人生の再起をかけて、レギュラーで書いて収入にしていくための、ビジネスとダイバーシティをテーマにした定期購読マガジンを新たに立ち上げた。

私のような、自閉症スペクトラムやADHDなど発達障害の人が発信することには、固定観念を破壊し、新たな価値を生み出す力があると信じる。多数派と違うからこそ発信できることがあると思う。

まだまだ実験中の定期購読マガジンだが、ビジネスとダイバーシティをテーマにしたメディアが成熟するように、noteコミュニティの発展にも貢献できるように、育てていく。

過去の傷をさらけ出すようなことを書くと、これからどんなことも乗り越えていけそうな気がしてきた。それぞれの失敗の理由も分かっている。誰のせいにもしない。ただ負け続けても這い上がる。それが発信の原動力になっている。


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