25歳差逆年の差カップルだった私は別れを告げられた。

こんなに愛しているのに。

こんなに好きなのに。

ずっと一緒に居たいのに。

大学生の私にはお金も無く、何も出来ない。
お金さえあれば、、、
何度も現実に打ちのめされる。

好きって気持ちさえあれば、

お互いに愛していれば、

どんなに遠距離でも気持ちが繋がっていれば、、、

そう信じていた。
そう信じたかった。

結局この世は金なのか。
現実はそう甘くなかった。

大学生の私の25歳歳上の女性に恋をした物語です。

コロナウイルスが流行る中、自粛中1人寂しくしていた
ただの大学生だった。

でも、出会いは突然だった。

SNS上の出会いではあったが、彼女には何故か理由もなく惹かれた。
彼女はとても明るく、楽しく、優しく、面白い。
話していてこんなに気が合う人なんて初めてだ!

いつの間にか彼女に深く惹かれていた。

とても不思議だ。

年齢も顔も住んでいる場所も何も分からないけれど
何かに引き寄せられるように好きになっていった。

話しているうちにお互いに意気投合し、いつの間にか両想いだった。
当然、私は彼女に会いたくなった。
そして会おうと誘った。

しかし、彼女は会いたいとは言うけれど、すぐには会えないと言っていた。

何か隠してることあるのかな?
私はすごく気になりました。

想像は膨らみ、今のうちにはっきり言わないとだなと思った。

「会えないならもうSNSやめる」

私ははっきりしておきたかった。
このまま深く好きになればなるほど会えないことに辛くなってしまうと。

この時の私は分かっていた。
分かっていたけれど、気持ちが先を行ってしまった。

彼女は会えると言い、私はその言葉を信じた。

それから会うまで2ヶ月間、衝撃の繰り返しだった。
会ってからはそれ以上に衝撃と辛くなっていくとは全く想像できなかった。

彼女は40歳だと私に言った。

私は少し戸惑ったが、年の差に不安を感じていなかった。
しかし、40歳になれば結婚をしていてもおかしくないはず、、、

でも彼女は独身だと言っていた。
恐らく仕事で忙しいのだろう。
当時の私の考えは浅はかでした。

彼女と本格的に連絡をし始め、電話やビデオ通話を何度もして連絡を取り合っていた。

彼女の顔はとても40歳とは思えないほどに美人で、さらに深く彼女に惹かれていく。

そしてついに会う事になった。
彼女は遠くからわざわざ逢いに来てくれたのだ。

連絡を取り合い合流する。

彼女の姿が見えた瞬間。
あまりの美しさに衝撃だった。
美しくて、綺麗で、全てが完璧だと思えた。

こんな素敵な人に出会えるなんて。

最初は緊張しすぎてまともに話ができず、
私の女性経験の無さに自分でも絶望したほどだった。笑

しかし、彼女はそんな私を優しく受け止めてくれた。

私は会ったその日からこの上ない幸せを感じていた。
この人とずっと一緒に居たい。

そう強く感じてしまった。

しかし、一緒に過ごしているうちに彼女はやはり何か隠している。
そう感じた私は必要以上に詮索してしまった。
そんな彼女は私の押しに負け、真実を話した。

嫌いにならないで欲しい、実は、、、


結婚している。
子供がいる。
本当は45歳。


私にそう打ち明けた。

私は嫌いになるどころか、少し安心した。
本当のことを話してくれて良かったと。

私はそこで諦めるべきだった。
自分の気持ちを抑えても、
ここで我慢するべきだった。

本当ならここでお別れだった。

でも、当時の私には気持ちが抑えることが出来なかった。

それでもいいから、、、
結婚してても、
子供がいても、
どんなに歳が離れていたとしても、

離れたくない。
一緒に居たい。
無理でもずっと関わっていたい。

純粋だった私は、彼女しか見えなかった。
それほど惹かれていた。

そして、このことを彼女は許して一緒に居てくれた。

私たち逆歳の差カップルはこうして幕を開けた。

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集