アーティストになりたかった自分が経営者になった今 (Vol.03)
yuhakuのブランディングと経営、どちらも考慮した上で取扱い店舗の関わりも重要になってくる。
そこで今回は、自分の取った戦略をここではお話します。
先に申し上げておきますが、戦略を練った当時と現在では百貨店及びEC(WEB販売)に対する社会的立ち位置が変わっている事もありますので予めご了承ください。
そして自分のやり方は、非常に時間が掛かり即効性も低いため、とても大変でしたが時代の波に飲まれない唯一無二を作る事ができる方法であると考え選択した戦略ですが、決して正しいわけでは無いと先に伝えておきます。
では、始めさせていただきます。
まずは、購入者の検索(サーチ)・購買(アクション)・共有(シェア)の3段階の行動を頭に入れた上でyuhakuを広めていくに当たり、必要な項目を洗い出しました。
それが、
・周知と認知
・信頼性(高単価に見合う信頼)
・手に取れる環境
・購入出来る場所
他にも必要なことは多々あるが、ここではこの4項目に絞ります。
これがないと始まらない項目、それは「周知」。
この周知を促すには、広告が手っ取り早い話ですが、超貧乏スタートとしてはその様なお金は1円もございません。
しかも、広告で周知させても、そこに信頼性が存在しないと認知されません。
それでは、周知のためEC(WEB販売)開設すれば??となりますが、商品が高単価であることと、信頼性が無いことがネックとなり、売上も期待できない。
また、ここでも付きまとうのが、金銭的な問題です。
ECサイト開設しようにもクオリティを求めると安価では出来ない。。。
そこで、卸により店舗で取り扱ってもらうことで、「周知が出来、認知にも繋がる」且つ「商品の買取を前提とした取引」とすることで経営面も安定すると考えた。
つぎに、どの業態で扱ってもらいたいかと考えた。
セレクトショップは流行りを重視した品揃えで(当時は、エイジングを楽しむイタリアンレザーが大ヒットし、革製品のカジュアル化が進んでいました。)
また、海外で活躍した方の商品であれば採用されるような時代でもあった為、候補から外れました。
無名であり、独自の商品戦略のため、相手にされにくいことも分かった。
また、先に話すと、広告に関しても同様で、オンリーワンだからこそ強みがあるが、その反面、他社の事例を反映できない難しさがありました。
さて、認知や購買に対して、ECサイト(WEB販売)から売り出すことは現在では当たり前の手法だが、手頃な価格の商品であればそれもありだが、信頼を構築するため、まずはブランドイメージとしてのホームページ開設。
そして、卸先として白羽の矢が立ったのが百貨店でした。
百貨店の歴史と信頼を使わせてもらったのです。
狙う目標が高いので、シリーズをいくつか増やし一般的に感じるブランド感が出るまではECには手を出しませんでした。
遠回りながらも、この流れを取った理由としては、WEBで知った方が「実際に見てみたい」という消費者心理を考えの戦略である。
各地の百貨店などのリアル店舗で「実際に見られる」を先に作ることがお客様に対する一番のホスピタリティと考えたためである。
ただ、卸は手段であって目標でありません。
当たり前なことで、
「自分たちの商品は自分たちの手で、言葉で、思いを届けることが理想であり、それがホスピタリティでもある」
と考えています。
そのため、自分たちのマインドをしっかりと共有したスタッフの育成と直営店やWEB上のコミュニティスペースを設けることが直近の使命となっています。
そこでは、ブランドのファンづくりはもちろんですが、
販売員や職人のファンを作れる環境づくりも目指しています。
会社(ブランド)に頼るのではなく、会社(ブランド)に必要とされる人材の育成こそが、理想である。
実は、このブログはファンづくりのためでもありますが、社内の理念共有の場としても考えているのです。
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