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大事なProjectを失った時、あなたには何が残りますか?

すごい研修を受けると人はゾーンから抜けられなくなる。今日の研修がまさにそうでした。ある意味、この衝撃は(ちょっと種類は違うけど) 岸見一郎先生以来かもしれない。

難しいことをわかりやすく

著書「嫌われる勇気」が有名な岸見先生との共通点はいくつかありますが、一番は難しいと感じることが一つもなかったこと。もちろん自分にはある程度背景知識がありますが、専門用語がさりげなく入っていても全然難しく感じなかった。もう一つの共通点は終始穏やかなこと。岸見先生はちょっと穏やかすぎてずっこけそうでしたが、登壇者としてずっとご機嫌で穏やかな状態を保つのは実は難しいんです。もう一つは具体的な事例や経験が散りばめられていること。どこを切り取ってもジブンゴトになる。構成としてあれだけ専門用語もあって、対話の時間をたくさん取って、それでいて深く広く理解を促す…体感温度40度の京都の夏、京都女子大まで往復した価値はプライスレス!

クリティカルヒットした「失ったものの話」

参加したのはこちら。京都女子大学の公開講座、前田康裕さんの「これからの日本に求められる教師と学校」です。詳しいメモは職場に置いてきてしまったのでまた書くとして、現時点で一つ心に残っていることを書いておきたいと思います。

それは… 前田さんが漫画を書くに至った経緯から始まるストーリー。研修主任をされていた時代、頑張りすぎた結果、ポジションから下ろされてしまったそうなんです。そのショックたるや、運転していても手が震えて止まらないほどだったとか。そんな時、ふと、自分には何があるだろう?と考えたら漫画を書くことを思いついた。ある意味、漫画を書くことで落ち着いていったとおっしゃっていました。

人はアウトプットすることで物を考えられるようになると言います。江藤もこうしてブログを書くことで頭を整理したり、学んだことを定着させたりしていますが、さらに人から感謝されると嬉しくなってもっと書きたくなります。

あなたなら、どうしますか?

小学生も、中学生も聞かれるようになったこの質問。もし大切にしているプロジェクトを、職務を、取り上げられたらどうしますか?何が頭に浮かぶでしょう?そこで浮かんだことがまさに自分の軸なんです。江藤はもともと学校不適応者です。小学校1年生で感じた違和感が原動力の真ん中に近いところにあります。

そういえば、今日のお話に近いことを2015年に田原さんがまとめてくれていました。

タブレットを手に持ってグループ学習などをやっている様子が報道されると、タブレットというデジタルデバイスや、グループ学習という方法論に焦点があたりがちです。しかし、それはツールや手段であって本質は違うところにあります。では、本質は何かというと、教育目標の転換にあるのではないかと思います。

Interviewerである田原真人さんの言葉

さらに、江藤の授業について「英語を学ぶ姿勢を通して、自律的に学ぶ生涯学習力を身につけることに取り組んでいます。」と書いていただいています。当時から全く私の主張は変わらないのですが、スタイルは変わってきました。ここで2015年の初心に帰り、夏休み明けの授業を再構築します。

私も蝶のモデルをよく使いますが、まさに学ぶをは「何かに気付き、自分が変わること」。青虫は自分が蝶になると知りませんが、人間は想像することができます。ちょっと先の未来をまた、共に学ぶ全国の先生と共に創造します。

追記:前田先生からのメッセージ

実はこのブログを書いた後、前田先生ご本人からメッセージをいただきました。

江藤先生、ありがとうございます。noteもしっかり拝見しました。超感激しております。「頑張りすぎた」というよりは「やりすぎて、独りよがりになってしまった」「突っ走ってしまい、同僚の気持ちを考えられなくなっていた」という感じだと思います。今となっては、レジリエンスを獲得していくための大切な経験だと思っております。

直筆メッセージ

さいごに

この研修でたまたま同じグループだった先生が、めちゃくちゃ面白くて帰り道ずっと話し込んでいました。久しぶりにゾーンに入ってしまって、まだ興奮冷めやらぬ気分です。ブログも新しい講座も、新学期の準備も、いやその前に大きな登壇2つも、ここから仕切り直しです。楽しい!

オーガニックラーニングでは、オンラインで気軽に深ーく学べる講座を毎週金曜日に行っています。特に子育て世代・介護世代の女性が多いのが特徴です。ICT・働き方・英語教育・女性の生き方など、いろんな講座があります^^



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江藤 由布(ゆう)
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