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オンライン授業デザインのポイント3つ

前回のブログでは、Zoomの使い方と実際講義をオンライン化する実例をご紹介しました。

勤務校ではオンライン授業をあまりしていませんが、4年のオンライン講座主宰の経験からいくつかポイントを考えてみました。

授業は物語と同じ、3部構成

授業には最初と真ん中と最後が必要です。
50分なら…
最初:授業の心構え、チェックイン、今日のメニュー(10分)
真ん中:授業のメイン部分
最後:リフレクション、復習の方法、次回のリンク・QRコード、(チェックアウト)(10分)

最初の部分は一つ前のブログ、N中等学院のスライドがオススメです。というか、私ならそのまま使います。生徒側からすれば慣れないことばかりですから、授業の目的や意味、求められる姿勢が示されると安心します。

最後の部分はいつも以上にきちんと取りましょう。リフレクションではGoogle Formがオススメです。毎回自分が何を学んだのか、振り返るチャンスを得ることでモチベーションを持続させます。

メイン部分も帯学習的に細切れに

YouTube動画では7分を超えると集中力が途切れると聞いたことがあります。実際、動画で何かを学ぶときは二倍速にすることが多く、普通のペースで話を聞くだけでイライラする人もいます。聴覚よりも言語特性の強い人にはその傾向が強いようです。

そのため、普段の授業以上にこうした点に気をつけてデザインしましょう。
・素早いやりとり
・全体での共有
・知識定着型のゲーム

使ってみたいアプリ

知識定着型のゲームといえば、かつてはKahoot!でしたが、最近はQuizezzが優秀です。

先生の説明を10分程度に、そして知識定着型のゲームを取り入れる。もしくは慣れてきたらその部分を課題として出すのもいいでしょう。

全体での共有でよく使うのは、Jamboardです。Zoomの画面に共有しながら付箋に意見をどんどん書いていく。もしくは書いた意見やデータを並べ替えたりカテゴライズしたりということも簡単です。

コラボしてもっとクリエィティブに!

先ほどのQuizizz、実はエクセルやCSVファイルからの吸い上げも可能です。つまり、Google Spreadsheetのデータをそのまま使えるんです。ということは、生徒にGoogleFormで問題を作ってもらい、それをCSVファイルとして保存、Quizizzにできますね!

ちょっと慣れないと難しいかもしれませんが、テンプレートをダウンロードしてみると、項目はこんな感じ。

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つまり、Google Formで名前を生徒に書いてもらい、そのシートをコピーして名前部分を消す。そしてそれをCSVとしてダウンロードすれば即、テストになるんです。コピー前のシートを見れば、誰がその問題を作ったかは一目瞭然です。評価はテストの問題の良し悪しや数でも行えそうです。

さいごに

かつて、自分の授業デザインの腕がグンと上がったことがあります。それは育児休業明けでした。産休に入る前に、私がいなくても授業が回るようにいろんな工夫をしました。生徒が授業できるようにシンプルな構成にし、多読本の読書記録はアプリを使い、小テストは生徒が作成。そうして手放していると「学校でしかできないこと」だけを授業でして欲しいと生徒が要望しましたし、実際に予習や課題に熱心に取り組むようになりました。

授業はアウトプット部分やディスカッションが中心となり、知識定着はチームや自宅学習へとシフトしました。最近の生徒たちは実は自学が得意です。ちょっと分からないことがあればYouTube動画で調べるのは当たり前ですし、面白いことをTwitterやYouTubeで呟いて生活しています。うまく授業デザインに組み込めば、リアル授業に戻ったときにお互いもっと学びが深まる可能性が高いのです。

オンライン授業をきっかけに、授業デザインを見直してみませんか?明日から新学期準備に入ります。楽しみです^^


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江藤 由布(ゆう)
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