振り切ってみる
小三の息子が、ずぶ濡れで学校から帰ってきた。
その日は確かに傘が役に立たないほどの大雨だったので、大変だったねえ、とタオルで髪をふいてあげていた。
息子「傘に穴が開いてるのかなあ」
・・そのうちどうしても本当のことが言いたくなったか、
「傘さしてても濡れるの変わらないならさ、いっそ、傘閉じちゃおうかなと思って」
私「ん!?」
「傘閉じた。気持ちよかったー!」
いやいやいやいや、おいおいおいおい、と思いつつ、
全身びしょ濡れの服を脱いで、パンツ一丁になりながら、ものすごーく気持ち良さそうに話すので、かえってその潔さに感心してしまった。
本当に気持ちが良さそうだ。きっともう私にはできない。しかも、
「周りの人達びっくりしてなかった?」私の質問のなんと陳腐なことか・・
つまらん大人になってしまったよ・・周りの目なんてお構いないよ。
羨ましいよ、私もそんな風に「振り切り」たい。
思いっきり雨の中、飛び出してみたい!
ゲラゲラ笑いながら。
また、そのちょっと前、下の小一の息子が初めての一人帰りだったので(兄と下校時間が違った)
心配になり迎えにいくと、道の途中で息子と出会った。
重いランドセルに、水筒、傘、びしょびしょのズボン、それを見て私が、
「雨の日って面倒くさいよね」と言うと、
「雨の日って僕、好きなんだよ。音が好き。」
うわー、雨の音は他の雑音が耳に入ってこないから私も好きだー。けどそこ、今思えなかった、忘れてターー。
対照的に静かな楽しみ方だけど、こちらも少し打ちのめされた・・。
面倒なこと、しんどいこと、辛いこと、ばかりにフォーカスしてしまいがちな人(もしくは時)はそれを不幸だと感じて。
同じことでも、楽しいこと、嬉しいこと、笑えること、に感じることができる、置き換えて考える人(もしくは時)は幸福的なものをそもそも引き寄せてるんだなあ。
・・自己啓発とか努力じゃなくて、
ウキウキワクワクってこう自然に湧き上がるものって言うか・・
自然が友達っ!てことか。
周囲のことが愛おしいってことなのか、も。
周囲が愛おしいと思うと、植物とも話せる気がしてくるもんね。(あ、ちょっと話がそれるので今日はそれは置いておこう。。)
さ、ユーミンの「やさしさに包まれたなら」を聴きながら作業しよ。
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この投稿を読んでくださった同じ区内の方(学区は違う)から、同じ日に子供がずぶ濡れで帰ってきたと教えてくれました!
わざと傘をささずに帰ってきたそうです。(同じく男子)
それってミラクル?それとも小学生男子には常識?
それって、上空から見たらエライ楽しそうな光景ですよね。
あっちこっちで雨にうたれて楽しんでる子供たち。
そして、そのお母さんから、
「雨雲さんが笑っているだろうね」
というコメントいただいて。そのセンスの良さに、胸に星がきらめきました。