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ショートストーリー

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2017年1月の記事一覧

人工物の屍骸とその先に存在する狂気という名の快楽

 人口の光溢れる人工物の谷間。そこはあらゆるモノが住まい、その底には澱のようにを泳げぬ有機物が漂っていた。
 その中を、目的地も感情もなく漂う、ひとつの存在がある。いや、存在といえるだけのものが逸れにあるだろうか。姿かたちはヒトのそれをしていようと、その中身に含まれる澱は腐敗臭を放って処分に困る形をしていた。
 それの名は、京谷という。昼間は三十に片足を突っ込みはじめたなんということもないサラリー

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