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車いじりと言う趣味

皆さまこんばんは、軍師の弓削彼方です。
今回は話の取っ掛かりとして、車いじりの話からしていきましょう。

車の主たる利用価値は「移動」です。
移動させるのはヒトの場合もありますし、モノの場合もあります。
ものによっては工事車両のように、作業に必要な「設備」を移動させることもあります。
いくつかの例外はあるにしても、普段皆さまが目にする車の殆どは移動すること・させることが目的です。

通常の場合、販売店で購入した車はそのままの状態で何の問題もなく使え、敢えて手を加える必要は全くありません。
しかし中には趣味で車に手を加え、内外の部品を交換してみたり、車体そのものを法の範囲内で改造したり、時には痛車と呼ばれるような塗装をしてみたりする人がいます。
もしかしたら僅かに車の性能を上げ、車の主たる利用価値である「移動」に資する場合もあるかもしれませんが、その殆どは文字通り趣味で自己満足のために行われるものです。
私から見ればこれらの行為は車の主たる利用価値に影響せず、お金ばかりかかる無駄な行為であると言うしかありません。
俗な言い方をすれば、車いじりは無意味であると言えるでしょう。

ですが、これらの行為が悪いことかどうかと言えばそれは別です。
違法な改造ではなく、誰かに迷惑をかけるわけでもなく、自分で使える範囲のお金で好きにしている分には、誰にもこれを止める権利はありません
痛車は少し著作権の問題が関わりそうですが、それ以外の部分で必要以上に排気音が五月蠅いとか視界を遮るものがあって安全面で問題があるとかでなければ、自分の車を自由にする権利があります。
格好を良くしてもいいでしょうし、乗り心地を良くしてもいいでしょうし、可愛く車全体をピンク色にしても構わないはずです。
そして本人がそれで満足して楽しめているのであれば、それは趣味として成立しているのです。

今回は皆さまの生活に密着していて理解しやすい車を取っ掛かりに使いましたが、他のことでも同じことが言えます。
アニメやゲームが趣味でも構わないし、家庭菜園や盆栽が趣味でも構わないでしょう。
スポーツや旅行、読書に映画鑑賞など世のあらゆる趣味は自由です。
自分が理解できない・気に入らないからと言って、他人の趣味を否定したり止めさせるなどと言うことがあってはならないのです。
人様に迷惑をかけない以上は何をしても自由であり、それが自分の権利であり、他人が口を出すべきことではないのです。

ただし、自由に趣味を楽しむ側も一つ心得ておかなければならないことがあります。
それは他人が自分の趣味を理解しなくても、その人を否定したり怒ってはならないと言うことです。
先の車の話で言えば、私からみれば車の利用価値である「移動」と言う目的に資さない車いじりは無意味であると思いますが、それを私が否定したり止めさせる権利はありません。
それと同時に、車いじりの価値を見出せない私にそれを理解させようとする者がいるならば、それは悪しき行為と言えるでしょう。
同じ趣味を持つ同好の士であればいざ知らず、そうでない場合にはお互いに干渉をせず、理解も求めないのが趣味なのです。

現在ではこのnoteであったりSNSの場で、自分の趣味に関する情報を披露したり共有したりすることが可能になりました。
その結果、全くの部外者がその趣味に文句を付けたりと干渉してくることが増えました。
時には同じ趣味の者が、上から目線で「こうした方がいい」「ああした方がいい」と望まれていないアドバイスをすることまであります。
このような干渉はしないようにし、自分が何かを言われた時は相手にしないようにしましょう。

互いに仲間と認め合った者同士ならまだしも、たまたま目にした同じ車好きであろう相手に「その部品は燃費が・・・」とか「このパーツの方が見た目が・・」とか言うのは余計なお世話です。
相手はそんなことは百も承知で、それでも自分の気に入ったものを選んでいるのです。
これが畑違いの趣味であるなら尚更です。
そのオタク丸出しのフィギュアを買う金でいい車のパーツが買えても相手には関係のないことですし、貴方が費やした何十万もの改造費で何度も温泉旅行に行けると言われても知ったことではないでしょう。
人は確かに一人では生きていけない生き物ですが、趣味に関しては完全に「自分は自分、人は人」で構いません

ただし、法に反するものや人様に迷惑をかけるものについては、社会全体で徹底的に咎め非難する必要があります。
良識があれば滅多にそんなことはないでしょうが、例えば自分が写真を撮るためだけに人様の敷地や危険な場所に立ち入ったりするとかですね。

どんなものでも趣味を超えて生業とするならば責任が伴うようになるでしょうが、趣味である限りは自由であり、自分の権利であり、他人に口を出される謂われはありません。
同様に、他者に対してもそれはその人の自由と権利で、自分が口を出すべきことではないと心得ましょう。

近年のSNSの普及で、見知らぬ他人に必要以上に干渉したがる人が増えたように思います。
自分と他人が一緒である必要はないのですから、もう少し他人に無関心になることが必要でしょう。
まずは趣味の面において、「自分は自分、人は人」で楽しむようにするのが健全ではないかと思います。

今回のお話はここまでです。
話を分かりやすくするために最初に車いじりの話をしましたが、趣味は人それぞれ自由ですので、これがどうこうと言う話ではありません。
趣味はとことん楽しんで、他者からの干渉は相手にせず、思うままに楽しむのが良いと言うお話です。



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