2年10ヵ月で得たもの
皆さまこんばんは、弓削彼方です。
少し今までやってきたことを思い返し、今後の糧にしようと思います。
私は「兵法や軍事学の知識を広めることで、世の人々に戦争から生じる損害、そして戦争の無意味さを知って貰い、そうすることで戦争を避け平和を愛するようになってくれるだろう」と思い、兵法や軍事学に関する知識を説いてきました。
私が活動を始めてから先月までの2年10ヵ月の間、兵法については5分程度の動画で、軍事学については配信で少し長めにお話することで、兵法と軍事学の知識を広める活動して参りました。
■参考
その2年10カ月の活動の成果ですが、ほとんど無かったと言っても差し支えないかと思います。
動画等の再生数や評価数を見る限り、広い世の中で私の動画等を見たのは極々一部の人だけあり、その人達に新しい学びを伝えて評価されると言うこともほとんど無かったと言えるでしょう。
もしかしたら数名ぐらいは新たに兵法や軍事学に興味を持ったり、元々興味があった人に新たな知識を伝えることができたかもしれません。
しかしそれを差し引いても、これではとても「兵法と軍事学の知識を広めた」とは言えず、私の試みは失敗し、何も成果を挙げられなかったと言うべきでしょう。
私はこの事実を受け止めなければなりません。
■何がいけなかったのか?
私の活動が成果を挙げられなかった理由を考察し、今後に活かさなければいけません。
自分なりに理由を少し考えてみました。
1.伝え方が悪かった
これは私の責任ですが、解説する際に内容が分かりにくかったのかもしれません。
いくら懸命に解説されても、分かりにくければ見るのを止めてしまうのは当然のことです。
また内容が戦争と言う人の生き死に関わることなので真面目に解説してきましたが、そこには面白味が全く無く、興味を引くことができなかったのだと思います。
余りにも不真面目なのはいけませんが、もう少し興味を持って貰い楽しく学んで貰えるようにする必要があるのだと思います。
2.そもそも興味が無かった
皆さまは先人の努力により、かなり長い期間を戦争とは無縁の環境で過ごしてきました。
その結果、皆さまにとって戦争とは遥か過去の出来事で、自分には直接関係の無いことと言う感覚があるのかもしれません。
今すぐ自分の身に関わることであれば皆さまも興味を持ち、命にかかわることであれば必死に知ろうとするでしょうが、上に述べた通り「戦争」と言うものは現在の皆さまにとって身近なものではありません。
そうであれば、私がいくら兵法を説いても誰も興味を示さないのは仕方がないことなのかもしれません。
3.宣伝力の不足
よくある話で、「いくら良いものを作っても、知られなければ無いのと同じ」と言うのを聞きます。
私の作った動画等が良いものかどうかはさておき、、宣伝をして知って貰い、そうやって多くの人に一度は見て貰う必要がありました。
しかし私は宣伝などの知識に疎くて効果的な宣伝ができず、またツイッターで告知をするのも動画を公開した時ぐらいだけだったので、自分の作った動画等があるのを知って貰う努力を積極的にはしていませんでした。
自分の考えや想いを伝えるには内容の良し悪しだけではなく、宣伝の効果を利用する必要があると学びました。
■失ったものと得たもの
最初にこの2年10ヵ月の活動の成果は無かったと言いましたが、それはあくまでも「兵法を広める」と言う目的に対しての成果です。
私個人としては、いくらか失ったものと得たものがありました。
これは別の機会にも言いましたが、自分の知識を動画作成と言う形でアウトプットすることで、もう一度調べたり他者に伝えるために要点をまとめることで、自分の知識がさらに深まると言うメリットがありました。
これは「アウトプットすることで自分の知識はより確固たるものになる」と言う知見を得たと言うことであります。
もう一つは先に述べた反省点にも関わりますが、自分が必要な知識を持っているだけでは、その知識を正しく人に伝えらえるわけではないと言うことを知りました。
同じ内容でも伝え方を選ぶ重要性、そして相手の興味の有無やその知識への理解度により話す内容を変える必要性を学びました。
そして何かを伝えるには、ただ単にそれに関する十分な知識が必要なだけではなく、それを多くの人に知って貰い、興味を持って貰うと言う技術が必要だと言うことを痛感しました。
人様に何かを伝える為には、「伝えたい知識そのもの」と「それがあることを知って貰う技術」と言う2つが最低でも必要で、通常の2倍の努力をしてようやく人様に伝えることができると言う学びを得られました。
失ったのものは、強いて言えば時間です。
ただし、この2年10ヵ月の全てが無駄だったと言う意味ではなく、先に書いた反省点にもっと早く気づき改善していれば、同じ期間でより多くの成果を挙げられていたのに、それをせずに効果の薄いことを漫然と続けてしまったと言う意味です。
人生はただ効率よく生きれば良いと言うものではありませんが、時間と言う有限の資源を、もっと上手く使うチャンスがあったのにそれを無駄にしてしまったと言うことです。
■まとめ
私は兵法と軍事学に関する知識は十分に備わっていると言う自負がありますし、私がその知識を世に広めたいと考えていたこと自体は、決して悪いものではなかったと思っています。
しかしながら、伝え方が悪かったこと、せっかく動画等を作って伝えるための形を整えたのに、それを知って貰うための宣伝と言う努力を怠ったこと、これらが何の成果も挙げられなかった主たる原因であると思います。
将来再び動画や配信で兵法を説き軍事学について語るときは、これらの反省と経験で得た知識を活かし、皆さまに分かりやすく楽しく学んで貰い、より多くの人にこの活動を知って貰えるように、宣伝する努力も怠らないようにしたいと思います。
■今後について
すでに配信の方ではお話しましたが、兵法と軍事学に関する動画の作成や配信は終了とさせて頂きます。
将来、それを為すべき準備が整い、またそれを為すべき理由が生じれば、再度一から始める可能性は残しておきたいと思います。
雑談関連につきましては、配信でお話した通りの予定でございます。
今後は一兵卒に戻った気持ちで兵法と軍事学を学び直し、このnoteで覚え書きを残したり学びの成果をまとめ、研究と修行に専念したいと思います。
学びに専念するために表に出る機会は減ると思いますが、ツイッターの方には居りますので、皆さまには今までと変わらぬお付き合いをお願いしたいと存じます。
以上、この2年10カ月の総括でございました。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?