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コレ面白くないんじゃね?

 野性時代新人賞の〆切まで20日をきってしまった。現在の進捗としては、推敲一回目の1/4~1/3が終わったところ(多分)。いろんなところをちょこっとずつ直しているので、正確には把握していない。ただ、ヤバい状況ではある、と思っている。ちょうどここ10日前くらいから書くモチベーションが下がっているのだ。
 端的に言うと『コレ面白くないんじゃね? 病』に罹患してしまった。
 推敲をするということは、初稿を自分で読み直す工程があるということである。紙に印刷して読み返す。あまりに面白くない。本当にひどく思えて、いまだに後半を読んでいない有様だ。推敲やる気あるんか?無いから困っている。

 あまりにやる気が出ないので、ディスコードで繋がっている仲良しの方々にこういうときどう対処したらいいのかアドバイスを頂いた。
 以下まとめ。

・少し放っておいて気分転換。
・「私は出来る!」と言い聞かせて無理矢理終わらせる(次はきっとうまく書けると信じる)。
・面白いか?ではなく、誠実に書いてるかどうかに意識を向ける。
・作品について考え続け、書き続ける。
・100%の完成度を目指さず、〆切内の範囲内でできるものを書きあげる。
・〆切を重視せず自分で完璧だと思えるまで推敲する。今回は見送る。

 めっちゃ沁みるぅ。
 自分に無い前向きな考え方、現実的な方法を教えて頂きドキドキした。皆悩んでいるし、その都度どうにか対処しているのかと考えるとすごいです。尊敬します。うじうじしている自分が情けない。

 私は10日ほどもぼんやりとしていたのだが、『これはどうしたら面白くなるのか?』という問いの答えは常々考えていた。そもそもキャラの深掘りが出来ていない? でもそこから考えるのはもう面倒臭い……。
 そしてふとログラインやあらすじについて考えた。この作品はつまりどういうストーリーなのか? そうそうこういうお話。でもメインになるエピソードが浅い、気がする。何かうまくいってない。そこを直せばストーリーとしては形になるのではと思った。そこを直せば……!そこだけ筋を通せば小説の体になるのでは……!
 受賞など夢のまた夢だということは自分でよくわかっている。今の段階で私が目指すべきなのは一次選考通過だ。私は小説の体にすることだけを考えていればいい。『こんな感じで書けば一次選考通るんだ』という確信を持ちたい。まずはそこなのだ、私にとって重要なのは。実力も経験値も無いのに高望みはしない。目標は低いほうが落選したときの精神的ダメージは少ないだろうし。

 応募した後に『まーやれることはやったし』と思えればいいのかなと思う。と考えられるのも、10日もサボって精神的に少し持ち上がってきたからだと思うのだが。気分の波を把握するというのは結構大事だ。私などムラっ気がありすぎて、日常生活にも支障が出る。

 やる気、というほどのものが十分に出ているわけではない。
 でも、とりあえずパソコン開いてみるか―くらいにはなった。
 しょうがねえから文章ファイル開いてみるかーになれば書き始めるんじゃないかと思う。

 仲間がいるって最高だし、執筆を暫くサボることもときに必要だと思いました。
 ていうか『コレ面白くないんじゃね?』と思うということは、考え方のベースとして『コレは面白いと思って書いた。面白いはずだ』という恥ずかしい思い上がりがあるということなのではないか。なんだそりゃ。笑止千万の極み。
 面白くなるように努力して書くが、面白いかどうかの判断は自分でしてはいけないのかもしれない。『コレは面白いかもしれないし、面白くないかもしれない。それはわからないが、少しでも小説っぽくなるように出来る限りのことはします』くらいの感じで書き進めたほうが気が楽かなあ。

 これでも私は小説と仲良くなりたいんです。
 読書も執筆も愛を持って楽しくやりたいんです。
 そうすれば小説の方を私を好きになってくれると思うんです。
 しかしなかなか距離は縮まらない。どうしたらええんや。積ん読ばかりが増えて、夫には「本コレクションしてるんだもんね?」と言われる始末。そうそう装丁とあらすじと紙が好きなんですよ。中身は興味ないんですよ。って言えたらいいけどね。
 書くのはエネルギーを使っても読むのはエネルギーの回復の手段になればいいのになあ。

 ファーーー。

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