しっかりしろツバサキ(甘口)

世に本を出すべく小説を書いている人。好きなものは酒煙草ギャンブル(今は休止中)。

しっかりしろツバサキ(甘口)

世に本を出すべく小説を書いている人。好きなものは酒煙草ギャンブル(今は休止中)。

最近の記事

中学生くらいのとき、夜中に出歩いていたおばあちゃんが轢き逃げをされたという話を聞いて、そのことについて母と話していた。 「どうして逃げたんだろうね。すっごく怖いものを見たのかな、死体の顔とか」 私がそう言ったら、母は怖い顔で「違うと思う」と返した。 「『轢いちゃった』と思ったからじゃないの」 責任とか罪悪感とかそういう話のようだった。 ぴんとこなかった。しかし私が変なことを言ったんだということは分かった。「何言ってんだこいつ」というような目を向けられたのが忘れられない。 考

    • 最近の私へ

      8月、野性の推敲をサボって結構インプットしたよね?読書とかアニメ観賞とかYouTube視聴とかしたよね?あんなにときめいたのに。あんなにキュンキュンしたのに……どうしてネタを思いつかないの?たまに「こういうシチュが好き!」とか「こういうキャラがツボ!」とか呟いてたじゃん?それ活かそうぜ。 こう……アイデアが足りないと思うの。 好きなシチュやキャラがいて、じゃあ他に関わってくるキャラは?モチーフは?テーマは?展開は?となるとアイデアが出なくなる。だから物語が作れない。思いつか

      • 野性時代に応募したものについての主に反省

         粘らず諦め潔く応募した野性時代新人賞。  と、言えば何んとなーくさっぱりしていて聞こえはいいが、「頑張るのをやめた」ということである。「もう手元にあるのが嫌!」である。これまで3~4か月費やして書いたものをそれでいいのか。しかも応募原稿の提出方法にも不備があるのに直す努力を怠った。試合を捨てたと言っても過言ではない。あーあ。  が、私は今とても幸せだ。どんなだらしない理由であっても原稿を手放したからだ。不出来だろうが不備があろうがもうどうでもいい。  こういうところが創作を

        • 不純な動機

           私は文章を書いている自分が好きである。  文章を書くこと自体は楽しいと苦痛が半々くらいなので、好きか嫌いかと問われたら微妙な反応しかできないが、悩みながらキーボードを叩いている自分の姿は好きなのだ。  え、だって創作してる人ってかっこよくない?うんうん唸って作品を生み出す人って素敵じゃない?髪の毛ぐしゃぐしゃ搔きながら書いた(描いた)ものぽーいってする人ってプロフェッショナルな感じしない?  外見的な部分の評価である。憧れである。  しかし私の原動力ってそこなのである。  

          推敲と人間失格

           野性時代新人賞に出すものの推敲が進まないので現実逃避をしたい。いや、している。八月から珍しく結構本を読んでいる。アニメも観ている(ピクシブ漁りに精を出す、までがセット)。無駄に買い物に行っている。  何だかすごく充実している。推敲が進まないのを除けば。  推敲が嫌いだ。せっかく一生懸命初稿を書いたのに、どうしてまた頭から読み返さなければならないのだ。短編までは我慢できるが中長編なんて長過ぎる。そもそも下手くそが書いている下手な小説を「ああ、やっぱり下手だなあ」と思いながら

          コレ面白くないんじゃね?

           野性時代新人賞の〆切まで20日をきってしまった。現在の進捗としては、推敲一回目の1/4~1/3が終わったところ(多分)。いろんなところをちょこっとずつ直しているので、正確には把握していない。ただ、ヤバい状況ではある、と思っている。ちょうどここ10日前くらいから書くモチベーションが下がっているのだ。  端的に言うと『コレ面白くないんじゃね? 病』に罹患してしまった。  推敲をするということは、初稿を自分で読み直す工程があるということである。紙に印刷して読み返す。あまりに面白く

          コレ面白くないんじゃね?

          ぶつぶつ

           私はキャラクターに感情移入しながら小説を書いている。つもりだが、どんなに理解しようとしても言語化できなかったり、わからなくて延々と悩むことがある。または中途半端に思考や心情を決めつけて、ストーリーが軽くなってしまうことがある。  キャラクターの人生を想像する。  だんだんと涙が出そうになる。  答えの出ないキャラクターは心に深い傷があることが多い。私自身も無傷で生きてきたわけではないが、自分が負ってきた傷などまるで参考にならない。当たり前だ。そのキャラクターの人生と私の人生

          【創作】恩返し

           バイトが終わって自宅アパートへ帰ると、玄関ドアを背に髪の長い少女が佇んでいた。10月らしい涼しい風に、暗闇に映える白いワンピースが揺れている。 「うちに何か用ですか?」  いい子は寝る時間だ。恐る恐る声を掛ける。  振り向いた少女はアイドルか女優かという可愛らしい顔をしていて、僕の単純な心臓はまるで恋をしたように高鳴った。  彼女の控えめに色づいた唇が動くだけでドキドキする。 「恩返しにきました」 「え?」 「助けて頂いた」  言っていることがわからない。  美少女ーー

          最近のピピピピピーーーーーン

           一年ほど前からずっと、『書けそうなストーリー』に絞って書いてきた。主に他キャラとの出会いによって主人公の人生が好転していく、という話。  そもそも読書を始めたこの二年間で最も読んだのがそういうジャンルの小説であり、それ以外はびっくりするほど読んでいない。ミステリーもホラーもファンタジーも歴史ものも同性愛もぜーんぜん読んでない。生きてきた中で海外小説などは一冊も読んだことないし、ラノベもほとんど読まない。  だから単純に読んだことのあるものを書こうと思った。否、読んだもの

          最近のピピピピピーーーーーン

          【創作】好きあい

          「剣吾(けんご)君飲んでる?」  赤い顔をした剣吾を挟んで、僕と反対隣りに座る諏訪子(すわこ)さんが陽気に彼の肩を叩く。彼女のサマーニットから見える深い胸の谷間に、剣吾が吸い込まれるように視線をやったのを僕は見逃さない。薄暗い居酒屋で飲み会が始まってから剣吾がソフトドリンクしか飲んでないのも僕は知っている。胡坐をかくときに上になるのが右足だということも、おなかが鳴った時に誤魔化すようにこめかみを掻く癖も、考え事をしていると目を開けたまま寝ているのではを疑いたくなるほどぼうっと

          語り掛けのかたちでエッセイを書きたい

           突然だが。私も語り掛け(?)のかたちでエッセイ的なものを書きたいと思うことがある。「~しました」「~ですよね」みたいなやつ。  え、でも恥ずかしくないですか?(←これこれ)  だって誰に喋ってんだお前フォロワーさんも少ないし実のある話もしないくせによお、とか思っちゃう。で、何か偉そうに「~である」とか書いちゃうのである(←これこれ)。  そもそもいつか書いたように文章を人様の前に出すのが強烈に恥ずかしい。下手だから。小説に限らずエッセイも。だからこれは日記である。別名『肥溜

          語り掛けのかたちでエッセイを書きたい

          【創作】座敷童

           高校最後の夏休み、僕は一人で田舎の祖父母の家に泊まりにきていた。父の自室だったという二階の六畳間で寝起きし、蒸し暑く孤独な空間で試験勉強に励んでいた。  児童公園が近所にある自宅とは違い、静かで集中できる。祖母のつくる料理も美味かった。おおむね満足な生活を送っていたが、夜の寝苦しさに少々参っていたことは確かだ。  祖父に相談すると、寝相がいけないのではと抱き枕を貸してくれた。何でも、昨年小腸の良性腫瘍で入院した際に、看護師にアドバイスされて使っていたものらしい。  そのまま

          今更、自己紹介

           突如思い立ち、自己紹介的なものを書いてみようかと思う。 ペンネームの由来:中性的でありきたりなものを選んだつもり 性質:コミュ障、飽き性、不真面目 年齢:30代 血液型:A型 職業:元・医療従事者、現・主婦兼自宅警備員 生息地:田んぼの真ん中 好きな食べ物:パスタ類、辛いもの、ホイップクリーム 嫌いな食べ物:チーズ、白子、牛タン 好きなこと:買い物、散財、ASMR視聴、お香を焚く、耳かき 嫌いなこと:早起き、親しくない人とのコミュニケーション  好きなもの:古道具、ゴツめ

          自分でも卑屈だと思う

           「自分が書いた小説を誰かに読んでほしい!」みたいな意欲的な感情が全くない。仲良しさんの小説を読ませてくれとせがむことはあっても、代わりに私のも読んでね、とは思わない。  だって恥ずかしいから。  読んでいただく価値がないくらい下手くそな小説を書いている自覚があるから。  で、それを読んだ優しい人が一生懸命私を傷つけない感想を考えるのかと思うと申し訳なくなってくる。私自身、真の読書家ではないので、ハズレ小説を読むのにかかる時間や労力は察することができる。間違いなくハズレな作品

          かっこよく生きたいのに間違って転んで挫けてばかりだ。せめて自分のキャラだけは救ってあげたくて、支えになってくれる誰かや何かを創る。私の、もしくは不幸な誰かのもしもに思いを馳せる。実は光属性の創作者なのでは?と考える今日この頃。

          かっこよく生きたいのに間違って転んで挫けてばかりだ。せめて自分のキャラだけは救ってあげたくて、支えになってくれる誰かや何かを創る。私の、もしくは不幸な誰かのもしもに思いを馳せる。実は光属性の創作者なのでは?と考える今日この頃。

          小説を書く人が答える小説に関係なさそうでありそうな50の質問

          フォロワーさんがやっていたのを真似して…… *** Q.1 一番好きな飲み物を教えてください。 冷たいお茶。はんぱねえ飲む Q.2 一番好きな食べ物を教えてください。 トマトソース系のパスタ Q.3 苦手な食べ物を教えてください。 チーズ、白子、牛タン Q.4 なにか集めているものはありますか? 古道具や雑貨 Q.5 最近一番びっくりした出来事を教えてください。 血液検査で疲労を指摘されたこと Q.6 好きなアニメがあれば教えてください。 バジリスク甲賀忍法帖

          小説を書く人が答える小説に関係なさそうでありそうな50の質問