ギターレッスンの生徒さんの話
7歳の男の子がギターを習いに来ている。
その子は最初と最後のあいさつ以外全く話さない。
慣れていない人の前だと緊張して話せないらしい。
話しかけても返事してくれなくて、うなずきもしない。
だから、こっちもどうしたらよいか分からず、コミュニケーションがとれない状態だった。
初めて会ってから3回目にしてお父さまから聞いたこと。
それは、その子がギターを始めた理由は「話さなくてもギターでコミュニケーションがとれると思ったから」とのこと。
「そうだったのか!」と、やっとコミュニケーションをとる糸口が見えた。
その子の目標は「ギターで人とコミュニケーションをとること」なのではないだろうか。
その子にとっては、ただ曲をコピーして弾けるようになるだけでは意味がないのかもしれない。
これからは、ギターの表現力を身につけて高められるように少しずつ教えていこうと思う。
私はどうしたら言葉でコミュニケーションをとれるかを必死に考えていた。
しかし、無理に言葉でコミュニケーションをとろうとしなくても良いのではないだろうか。
言葉以外にもコミュニケーションをとる方法はある。
ギターを通してコミュニケーションをとる、という方法でアプローチしていこうと思う。
自分の思考は狭く浅はかだった。
7歳の男の子から教えてもらった。
最近の学び。