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122: アラスカ生まれの新鮮サーモンの色

森の奥深く
あなたが知っている
あるいは知らない場所にある色屋の話。

「色屋さーん。 開けてくださーい!」
「どうしたんですか?その荷物は?」
カランコロンとドアを開けながら色屋は,
いつも色を納品してくれている青年の
大荷物に驚いて尋ねた。

「いやぁ,この間 色採取の旅に出ていたら
思いがけない出会いがあって,,
そして色々とお世話になって,
なおかつお土産まで頂いちゃって…
せっかくだから瓶を納品して,
色屋さん達とで一緒に食べちゃおうと思って」

そう喋る青年は,肩から鞄を下げ,
手には大きなアイスボックスを持っていた。

「何が入っているんですか…?」
あまりの大きさに恐る恐る色屋は尋ねた。
「嫌だなぁ!怖いものは入っていないですよ。
アラスカ産のサーモンがどどーんと
入っているだけですよぉ〜」
「お。それは嬉しいお土産ですね」
「でしょう〜?色屋さん好きでしたもんね〜。
なんなら八塩さんも呼びましょうよ!」
「分かりました。電話しますね。」

こうして店が終わった後,顔を揃えた3人は,
ピカピカのサーモンのお刺身に始まり,
レモン焼き,サーモンちゃんちゃん焼き,
南蛮つけなどなど,ありとあらゆる
思いつくサーモン料理を作り,
それぞれのお気に入りのお酒を飲みつつ
このサーモンを手に入れるに至った経緯や,
新作スイーツ,新しい色の出会いなど,
尽きることなく語り明かし,
長い夜を明るく過ごしたのでした。

え?色ですか?心配ご無用。
青年がサーモンをもらった時に,
キチンと瓶に収めていたようです。
青年の次の旅のお話が楽しみですね。

それはそうと…
私もサーモンパーティに参加したかったです…
いつかお店に突撃しに行きます。
手にはサーモンを下げて…
それではまた次回。


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