延髄脳梗塞レポート
折角、経験したのだから、
ちょっとレポートしないと勿体無い。
「脳梗塞なんてぇぇぇ。」
と、ネーミングにビビりますよね。
私もしっかりビビりましたが、
余りビビらずに、
「ヘェ〜こんな感じかぁ〜。」
と、読んでもらえたらと思います。
脳梗塞を起こすには、何らかの原因がないと起こらないそうです。
しかし、私の場合は、
血液データも正常、血圧も正常。
週1でヨガもしており、標準体型。
脳の血管も恐ろしく綺麗。
発症の原因を
色々検査しましたが不明でした。
強いて言うなら、
ストレスくらいしか原因はないのでした。
って、
無職でストレスなんてねぇ〜🙄
治療するにも、良好な血液データで、
特に治療もいらないくらいです。
まぁ、
発症は、
入浴時に頭痛とめまいが始まり、
左に体が傾いて、普通に座る事も出来なくなりました。
「あら?コレは、頭だわぁ。」
お風呂のお湯で溺死しない様にしながら、めまいが治るのを待ちました。
少し治り始めた所で脱衣所に行き、
体を拭いて服を着ました。
「全裸で発見‼︎…は、避けたい☹️」
もう、手足の力は殆ど入りません。
左半身には痺れも感じます。
動けば動く程、吐き気と頭痛は強くなるので、ゆっくり深呼吸しながら。
呼吸を止めると、吐き気と頭痛が酷くて、体も動かないから、
「コレで死ぬのかな?
死んだ時は死んだ時だ。
んーーー。でも、お迎え、誰も来てない。」
と、ある意味覚悟もしました。
とか、考え、先日お坊さんに「南無阿弥陀仏」と、唱えると、天国に行けると、聞いたばかりなので、
「南無阿弥陀仏」
と、数回唱えてみました。
滑舌しっかり。
やっぱり死なない気がする。
呼吸で、頭痛や吐き気、眩暈をコントロールする事が出来ました。
呼吸って本当に凄いです。
そのまま、リビングまで這って行き、
スマホでレスキューしようと思ったのですが、手足が上手く動かせず、テーブルの上のスマホに届きません。
頑張って動いてしまったので、吐き気はマックスに…。
「コレは、吐く‼︎」
レジ袋を探して、吐きました。そして、しっかり漏れない様に結ぶと、吐き気も幾分スッキリ。誰にもレスキュー出来なそうなので、呼吸をキープし安静で様子を見ることにしました。ベットに入り朝まで熟睡。
結構よく寝ました。
朝になり、目覚めても、頭痛と吐き気は変わらないので、従兄弟と妹に電話して、自分では動けないので、結局救急車を呼びました。
頭痛、吐き気、回転性の目眩、四肢の脱力、呼吸で症状を抑えるのがやっとな感じ…だけど、来てくれた従兄弟や妹にお礼を言う余裕はありましたが、それで誠意ぱっい。
入院翌日よりリハビリが始まりましたが、余りの『何にも出来なさ具合』をプライドは許せず、悔し涙が出ました。
そして、
「コレがカルマの法則ってこと?
何で私が? 私が何をしたって言うの?」
と、天に唾を吐きました。
病気になった自分さえ許せないって、それこそが、私のカルマであろうと思うのです。
この世で一番大切にしなければ行けないのは自分。感謝すべきは自分。
私は決めたのです。
これからは、自分に世界一優しくなろうって。
リハビリ以外は、呼吸で痛みのコントロールをしながら爆睡しました。
呼吸を全身に巡らせ、傷んだ場所を探して酸素を送りました。あとは、ひたすら眠る。
そして3日後には、大部屋に移れました。歩行も車椅子から歩行器に。トイレも自分で行けます。
眩暈と頭痛はあったのですが、基準を低くして、眩暈と頭痛はあって普通と言うことにすると、動きを増やす事ができました。
動けるほど、眩暈と頭痛は減って行きました。
そして、入院から1週間で、フリーで歩ける様になり、病院での動きは問題ないくらいに。
ただ、
脳梗塞なので、神経が一部怪しい所があります。
左半身の端っこは、神経が行き届いていないけど、私の体には違いありません。
でも、神経が左端っこを認識していないので、透明な私の抜け殻がくっ付いている感じの違和感があるんです。
「あれ? 君も私の一部よね?」
「そうなんだけど。神経が認識してくれなくて…💦💦💦」
そんな感じです。
モノも、左の視界だけに置くと、
それを認識する事が出来ません。
モノが右の視界に現れてようやく認識が始まります。
それでも、
リハビリするうちに、一度認識出来たことは修正されて正常に戻って行きます。
リハビリと言うか、人間の機能は素晴らしいですね。
個人的には、
AIなどより、よっぽど鍛え甲斐がある気がしてしまいます。
AIは、電気プラグが入りますが、人間同士ならそんなの入りません。
リハビリ室で、リハビリを見ていると、限界は自分で作り出してるんだなぁ…と、思います。
「出来ません。」
「やります。」
その差は180度変わります。
たとえ今出来なくても、「やります。」ってやり続けると、そのうち出来るようになるんですよねぇ。
人間の機能って、本当に凄いんです。
タイトルから受けたイメージと、
読み終わったイメージ。
どうでしょうか?
意外に、
怖がらずに生きて行けそうな感じがしませんか?