見出し画像

2024年大晦日



もう、なかなか来る事が出来なくなるので、近所のカレー屋さんに来た。

大晦日だけど、きっと混んでいると思い徒歩で出かけた。やはり駐車場は満車で徒歩で正解だった。
でも、お店に入ると、丁度席が空き、待たずに席についた。
小さなラッキー✨。
お店は家族連れが多く、おひとり様もいたけど、みんな楽しそう。
日々の生活ではきっと、みんな色々あるんだろうけど、そんな色々を誰も感じさせない。
穏やかな空気が充満している。

メニューを眺めながら、いつもと違う力が抜けたカレー屋さんで、
「インドに行きたいなぁ。」
と、ふと思った。
ずっと、そう思っていたけどインドには呼ばれない。
壁を見ると、イケメン男子みたいな顔をしたトラに乗った千手観音みたいな手が6本の神様のタペストリーが飾られていた。
インドに行っても、こんな光景はないな…と、にやついた。
きっと、もう、インドに行かなくても、何かを見つけてしまったのかもなぁ…そんな気がした。


味噌スープなんだけど、日本の味噌汁とは違う。出汁が違うんだろう。違うけど美味しい。
人参のすりおろしたドレッシングはさっぱりしていてスパイスが効いていて美味しい。スパイスは偉大だ。


チキンとキノコのカレー。
生の生姜が千切りで入っていて、大人味のカレーが、少し甘いナンと合っていて美味しかった。
ソーセージもスパイスが効いている。
バナナ入りのヨーグルトはヨーグルトが濃厚。


殆どの人がラッシーを頼むんだけど、私はチャイ。デザートにヨーグルトで飲み物もラッシーにする気になれない。
スパイスが効いているチャイがやっぱり好き。…スパイスづくし?でも、それぞれの料理にそれぞれのスパイスが合っていて、最後にもチャイが飲みたくなる。


風は強いけど、晴天の大晦日。


帰ったらまた梱包の続きをやらなくちゃ。もうかなりうんざりしている。
物を捨てようと思うけど、それ程捨てる物がない。
最小限のつもりでも、物は溢れているんだなぁ〜。
そう言えば、
人は思った通りに生きていると言う。
よく考えると、私は何十年もアトリエのある暮らしをしている。もうそれが当たり前でなんの違和感もなかったけど、アトリエのある暮らしをしている人なんか、そうそうないだろう。殆どの人にアトリエなんか不要だろうし。
しかも。アトリエがあるのに描いていない。ただアトリエがあるのが当たり前になっているだけ。
多分、人それぞれ、自分が当たり前と思う現実がやって来ているのかもしれない。
当たり前と思っているせいか、引っ越し先にもアトリエがある。
…絵なんか、描いていないくせに。

ずっと、絵を描く暮らしをしていた。

絵描きになれずに、他の仕事で収入を得て、絵が描ける環境を作っていた。
描いている自分が好きだったのかもしれない。
絵だけで生活している人に、
「他の仕事をするから絵描きになれないんだよ。」
と、言われたことがある。その時は、絵が売れないし、賞も取れないんだから、他で稼ぐしかないと思っていたけど、その人の意見の方が合っていたと思う。
私には、絵描きになんかなれないと思っていたんだ。
本気かどうかじゃなくて、絵描きになりたいかなりたくないか…だ。
今や、描ける気がしなくなっている。
それなのに、私に絵の依頼をし、描けないと話すと、
「仕事を辞めて、環境が変わるんだから、描けるようになるよ。」
と言う人が現れた。
絵を描く事に、細い細い糸が繋がっている。


人生って、自分の思い次第で、色んな所へ運んでくれるらしい。
出来るなら、面白いと思える事に向かって行こうと思う。


梱包を途中で切り上げ、車に荷物を積んで出かける事にした。
降っていた雨が上がって、車に荷物を積み下ろしする時は、晴れて虹が見えるかも?と、探してしまった。
太陽が、私を真っ直ぐ指している気がした。
ありがとう太陽。
今は、雨が雪に変わり、静かに降り積もっている。
子供の悪戯。
元旦の朝は、積もった雪にびっくりしそうだ。
美しい大晦日だった。


今年も一年、
読んで頂きありがとうございます😊
来年も遊びにいらして下さい🌱



いいなと思ったら応援しよう!