ヒトラーの実験を知っていますか?
アドルフ ヒトラーは、
きっと誰でもご存知だと思います。
ヒトラーは戦時中、
人間に対する実験をしていました。
その実験の一つに、
出題者が回答者に問題を出し、
間違えると電気ショックを
与える…と、言うものがあります。
問題を間違える度に、
電流の量が上がります。
私は始め、回答者に対する
実験かと思いました。
そうでは無くて、
これは出題者が、
問題を間違えた回答者に、
どれだけ電気ショックのボタンを
押すか?…という実験でした。
そんな実験を思いつくヒトラーは
やっぱり、
どこか狂っている。
…と、思いました。
質問を間違え電気ショックを
受ける訳ですから、
回答者はカナリ苦しみます。
電流に耐えきれず、
失神する人もいました。
(でも、それは演技です。)
それでも、電気ショックの
ボタンを押すか?
私は、
押さないでしょう〜と、
思いました。
ところが、
正確な数字は忘れたのですが
80~90%の人が、
押したのです。
押した理由は、
・回答者が苦しんでも偉い人が
大丈夫と言ったから。
・偉い人に押せと言われたから。
そんな感じの理由でした。
いわゆる、
自分に責任がなければ、
何でもOK…的な。
もしくは、
人は相手が苦しもうと、
権力者であればその支持に
したがってしまう…と言う
結果でした。
それって、
思考停止じゃないの〜?
なんか人間て、
悲しくないですか?
眼の前で、
自分が押すボタンで人が、
苦しむんですよ?
でも、
その実験のような事が
起こりました。
私がそれを行えば、
相手は確実に辛い思いを
する事を、
上から命令されたのです。
私は、
そんな事はしたくありません。
私は、粘りました。
沢山の事実と、
沢山の言葉を並べ、
最後に
「私には、
そんな仕事は出来ません。」
と、半泣きで抵抗しました。
でも、ダメでした。
だから私は、
その相手を抱きしめ、
「待っているから。」
と、泣くのをこらえて言いました。
ホントは、
ワーワー泣きながら
「ごめんね!
何もできなくて…。」
と、言いたかった。
でも、そんなことしたら、
相手は私を不本意でも
許すしかなくなる。
私は、
二重に相手を苦しめたくない。
その仕事が終わった後、
私に命令した上司が
「辛い仕事をさせてごめんね。」
と、言ってきました。
私は、
「ハイ。辛かったです。」
と、強めに答えました。
今回は権力に負けました。
でも次は負けません。
もっと勉強して、
根回し出来る環境を作って、
もっと強くなってやる。
二度とボタンは押したくない。
今回私には実力がなかった。
実力をつけるだけの事です。
人間は
悲しい生き物かもしれない。
でも、
悲しい生き物にならない事を
選択することも出来るのです。
ヒトラーの実験でも、
ボタンを押したのは100%では
なかったのですから。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?